恋愛バラエティ番組に“一般人”の出演者が増加中の韓国…その意外なリスクとは

2020年03月16日 テレビ

恋愛バラエティ番組にも、“リアル”が求められる時代だ。

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視聴者が満足できるファンタジーと共感できる現実感という条件を、いずれも備えている“一般人”の出演者は、今や恋愛バラエティ番組に欠かせない存在となった。

だが一般人出演者の割合がますます高まっている一方で、騒動も少なくない。

一般人を番組で使うリスクとは

過去にリアルな恋愛バラエティとして人気を博したSBSの『チャク』が放送終了した後、韓国の放送局はそれぞれ恋愛番組の攻略に乗り出した。

“韓国版テラスハウス”とも呼ばれるチャンネルA『ハートシグナル』をはじめ、tvN『ソンダバン』、SBS『ロマンスパッケージ』、Mnet『サムバディ』『ラブキャッチャー』など、一般人出演者を対象とした恋愛バラエティが少なくない。

特に『ハートシグナル』『ソンダンバン』『サムバディ』などはシーズン化され、ある程度の成功を収めた。

一般人だけで構成されたわけではないが、シーズン3まで公開されたTV朝鮮の『恋愛の味』は、スターと一般人の出会いから実際のカップルを誕生させ、多くの話題を集めた。しかし一般人が出演する恋愛バラエティは、常に抱えなければならないリスクがある。出演者に対するしっかりとした検証を経ていないだけに、問題が生じると番組全体に大きな打撃を与える可能性があるのだ。

『恋愛の味』(左上)、『サムバディ』(右上)、『ハートシグナル』

最近、非難の対象になった『ハートシグナル』シーズン3の出演者に関する騒動は、その代表的な例といえよう。

後輩に暴力や暴言?元キャビンアテンダント

『ハートシグナル』は来る3月25日に初放送を迎えるが、そこに出演する元キャビンアテンダントの一般女性出演者が、過去に後輩に暴行や悪口を加えていた人物だったとの議論に包まれた。

ネット上で彼女に対する暴露が続き、「ハートシグナル3に出てはいけない人が出演することになる。大韓航空の元乗務員でH大学の航空科に通っていたとき、(この人は)人格が汚いことで有名な人物だった。放送が始まるまで(それを暴露しようと)みんな待ち構えている」などとされた。

他にも、その女性の後輩を主張する人物が「彼女の悪口と暴言によって学校を退学した後輩がいること、彼女は気に入らない後輩がいれば部屋に呼んで人格冒涜と暴言を浴びせ、同じ部屋を使う同期に雑用などを強制し、クラブで自分を見分けられなかった後輩を押して暴行した」と主張した。

すでに撮影を終えていた制作陣は、番組の特性上、その出演者の分量だけを調整するわけにもいかず、非常に頭が痛い状況だ。

(画像=チャンネルA公式ホームページ)ハートシグナル3の番組ポスター

性的暴行容疑で実刑を宣告されたシーズン1のカン・ソンウク、常習飲酒運転で非難を浴びたシーズン2のキム・ヒョンウに続き、シーズン3でも騒動となっただけに制作陣への非難も厳しい状況といえる。

何よりも毎シーズンごとに物議を醸していることから、『ハートシグナル』制作陣は出演者の事前検証の責任を回避することができなくなった。

他の番組も同じ、2次被害も深刻

同じような論議が浮上しているのは、『ハートシグナル』だけではない。

『サムバディ』に出演した韓国国立バレエ団所属のダンサー、ナ・デハンは最近、新型コロナウイルスの感染拡大に起因する自宅隔離のガイドラインを無視して、ガールフレンドと日本旅行に行き非難を浴びた。

同じく『サムバディ』シーズン2の出演者チャン・ジュンヒョクは、SNSでセクハラ発言をしていたことが発覚し、批判の対象になった。当時チャン・ジュンヒョクは、単語の意味を十分に知らなかったと釈明している。

放送中、あるいは放送後に出演者が起こした問題について、番組制作陣に直接的な責任を問うことはできないが、番組のイメージに深刻な打撃を与えることは間違いない。

(写真=ナ・デハンInstagram)

なかには芸能人志望生もいるが、出演者のほとんどが一般人という点で2次被害も見過ごすことができない。

『恋愛の味』は、シーズン1に出演したイ・ピルモ&ソ・スヨンが実際に結婚までし、シーズン2ではオ・チャンソク&イ・チェウンが、シーズン3ではチョン・ジュン&キム・ユジが恋人関係となり、“リアル”との評判を得た。

しかし一般女性出演者に対して、一部の視聴者が悪質な書き込みを続ける事態も起こっている。

シーズン1に出演したキム・ジョンフンが「妊娠中絶」などの論議に包まれながら、彼と合コンした相手であるキム・ジナは、被害者であるにもかかわらず、過度な関心を受けた。

現場の声「検証は事実上、不可能」

恋愛バラエティ番組で、“出演者の検証”をめぐって同じような議論が続いているだけに、制作陣も警戒心を持ち、出演者の選定に最低限の検証システムを導入すべきとの声が高まっている。

ただ制作スタッフの立場からしても、一般人出演者との交渉プロセスは難しい作業だ。

とあるバラエティ番組プロデューサーは、「十分な事前インタビューを行うが、出演者が率直に明かしてくれない以上、彼らの本当の顔を知ることは事実上、不可能だ」と話した。

また「一般人の場合、芸能人に比べて国民の関心や悪質な書き込みに影響を受けやすいため、議論が発生してからの2次被害も懸念される。注意に注意を重ねるしかない」と、複雑な心境を吐露した。

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