ガールズグループNewJeans（ニュージーンズ）が所属事務所ADORのミン・ヒジン前代表の復帰を親会社HYBEに要求したなかで、その“期日”を迎えた。
【画像】二度と戻れない川を渡った…NewJeans「決死」の緊急生配信
HYBE側は「9月25日まで」というNewJeansからの最後通告を受けたが、これに応じるつもりはないと伝えられた。
事態が円満に解決されることがないまま、双方が正面衝突する可能性が高い。
9月24日の本紙『スポーツソウル』の取材を総合すると、HYBEは原則対応の立場を守っている。
先立ってNewJeansのメンバーたちは9月11日、YouTubeの緊急生配信を通じて「9月25日までにADORを正常化してほしい」と要請した。彼女たちが指す「正常化」の重要な点は、ミン・ヒジン前代表の代表復帰とHYBEの不当な処遇の改善だ。
約30分間続いた配信でNewJeansメンバー5人は、HYBEとミン・ヒジン前代表による葛藤の前から、HYBE内で経験した不合理な状況について吐露した。
メンバーのハニは「私たちが望むのはミン・ヒジン前代表が代表である経営とプロデュースが統合された本来のADORだ」と述べ、「（9月）25日までにADORを元通りに復帰させる賢明な決定をしてくれることを願う」と訴えた。
さらにハニは「HYBEのとあるマネージャーが、他グループ前で私に聞こえるように『無視して』と言った」とし、「私がなぜそのような目に遭わなければならなかったのか今考えても理解できない」と明らかにした。ただ、この生配信動画は公開から3時間後に削除され、アカウントまで閉鎖された。
生配信翌日の9月12日に行われたHYBEの臨時株主総会および理事会で選任されたイ・ジェサン新代表は、NewJeansの生配信と関連して「原則通り対応する」と発表。ADORのキム・ジュヨン新代表も同様の立場を固守したという。
そんななかでNewJeansのメンバーたちは9月23日午後、両親と一緒にADORのキム・ジュヨン代表と面談を行った。メンバーたちが生配信で最後通告をしてから12日後に実現した面談だ。
NewJeansは同日の面談でも、生配信で明らかにしたミン・ヒジン前代表の復帰に関する要求を再び伝えたという。これに対してキム・ジュヨン代表は、就任時に明らかにしたADORの方針をもとに話したとされる。特別な妥協点に至らず、正面衝突は避けられないように見える。
一部で提起されている「折衷案」も事実上、可能性が希薄な状態だ。
すでにミン・ヒジン前代表とHYBEはドロ沼の争いを続けており、戻れない川を渡った。第三者の仲裁なしに和解は不可能な状況だ。双方は訴訟を通じて互いの立場の違いだけを再確認するしかないと見られる。
ミン・ヒジン前代表を代理するMacollコンサルティンググループは9月13日、「ソウル中央地方裁判所に『ADOR臨時株主総会の招集およびADOR社内理事再選任のための仮処分申請』を行った」と明らかにした。ミン・ヒジン前代表のADOR代表解任は不当という趣旨だ。
裁判所がミン・ヒジン前代表の仮処分申請を受け入れれば、復帰する道が開かれる可能性もある。ただ仮処分後に本案訴訟に進んだ場合、実益は大きくない可能性が高い。
法曹界のある関係者は「本案訴訟に入った場合、当時の解任が適法だったのかの判断を下すために数年の時間がかかる」とし、「事実上、現キム・ジュヨン代表体制がそのまま維持される可能性が高い」と見通した。
最後通告の期日という“運命の日”を迎えたなかで、電撃的な解決がなされるのか、それともHYBEとNewJeansの正面衝突となるのか関心が集中している。
◇NewJeans プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開しながら電撃デビューした5人組ガールズグループ。ミン・ヒジン代表が率いるHYBE傘下レーベルADOR所属。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲（『Attention』）がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。
■「一人5億円もらえばああなる」NewJeansの“今後”、K-POP業界人はどう見ているのか
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