ポジティブで有名なIVEのチャン・ウォニョンもお手上げ状態だ。
K-POP界には今も犯罪レベルの過激ファンが跋扈している。;
チャン・ウォニョンは最近、ファンに「私が時々、個人的な時間を過ごしている時、生まれて初めて見る人が携帯電話やカメラを向けてくると少し当惑する。ファンのように優しく、少し配慮してくれればとてもありがたいと思う。昨日のようなコンサートや私のところに来たら、私が誰よりも優しく挨拶してあげる。私がいるところに私に会いに来て」という文を公開した。
これは、ファン向け有料プラットフォーム「bubble」で公開されたものだ。有料かつ、一部のファンが利用する場だったにもかかわらず、この訴えはSNSなどを通じて急速に拡散されることに。口調こそ優しかったが、真っ直ぐな戸惑いで警鐘を鳴らしたのだ。
文章内で名指しはしていないが、「ファンのように優しく配慮しない」対象に対して、IVEファンや世間は“サセン”(私生活を脅かす過激ファン)の行動だと見ている。スターの私生活に土足で踏み入り、好き放題する様が、過激なサセンと変わらなかったためだ。
芸能人が過激ファンに迷惑しているのは、昨日今日のことではない。かつて、芸能人の家が露出し、顔を一目見ようと塀を取り囲むファンはいたが、“熱狂”止まりだった。
しかし、東方神起などの、いわゆる“第2世代”アイドルたちの登場に伴い、熱狂的ファンから進化したサセンという概念が生まれた。テレビやコンサートで見るだけでは飽き足らず、私生活を追いかけながら一挙手一投足を観察し、スターの休息さえ妨害していた無知なファンを指してサセンと呼ぶようになったのだ。
問題は彼/彼女たちの過激さが、実質的な被害と犯罪に繋がっているという点。住居侵入は当たり前。
過去、SUPER JUNIORのメンバーたちが乗った車が、サセンタクシーから逃げる際に転覆するという事故があった。ひどい事故だったにもかかわらず、事情を知らない新規海外ファンの“外貨”に目がくらんだ一部タクシー運転手も加担してしまっていた。
これに対してSUPER JUNIORのキム・ヒチョルは、「よく知らない外国の人に笑いながらビンタしないでください、おじさんたち。笑いながら子どもたちに背を向けるの“いじめっ子”のようだから」と激しく批判したほどだ。
程度の差こそあれど、SUPER JUNIORの一件で雰囲気は一変。少なくとも、正常なファンからサセンは忌み嫌われる存在となり、芸能人の私生活を密かに撮影する行為に対しても叱責が続いた。K-POP産業が成長すると同時に、ファン文化も成熟したおかげだ。
ただ、ゼロになったわけではない。むしろ、SNSが発展したことにより、芸能人が自ら発信する文化が定着したことで、プライバシー追跡を批判する警戒心が薄くなったりもした。
それに伴い、サセンタクシーも不死鳥のように舞い戻ってきた。元東方神起のキム・ジェジュンは、「区間ごとに待っているサセンタクシー」とSNSで被害を訴えたのだ。
彼は、「お客さんの追いかけてくれという要望に応えなければならないドライバーたち、車の無線で作戦遂行するように、一人の大切な時間と感情を踏みにじる“いじめ”で収益を創出するあなたたち。本当にプロらしいプロセスは相変わらずだった」と、皮肉ったこともある。
20年のキャリアを持つキム・ジェジュン、尋常ではないポジティブマインドを持つチャン・ウニョンもお手上げ状態のサセン。いくら好きとはいえ、あくまでも“アイドルとファン”の関係でしかない。いや、もはやファンとは言えないだろう。
一日でも早く、この地球上からサセンがいなくなってくれることを望む。
(記事提供=OSEN)
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