Jリーグではすでにキャンプ真っ只中で、プロ野球も2月1日から春季キャンプが始まる。
来るべき新シーズンの開幕に向けて各チームが準備に余念がないが、それは韓国も同じだ。
韓国ではサッカーのKリーグが3月1日、プロ野球のKBOリーグが3月28日に開幕するが、すでに多くのチームが“チョンジ・フンリョン”モードだ。チョンジ・フンリョンを漢字にすると「転地訓練」。日本でいうところの“キャンプ”と同じ意味だ。
だが、今年は従来とは異なる“転地訓練”シーズンになっている。
例えばKリーグだ。Kリーグは1部のKリーグ1、2部リーグのKリーグ2で合計22クラブが1月上旬から第1次キャンプを開始しているが、今年は第1次キャンプ地として日本を選ぶところがひとつもなった。
2月1日から春季キャンプが始まるKBOリーグでも変化がある。
韓国球団の多くが沖縄でキャンプを恒例としており、2019年は10球団中7球団が沖縄でキャンプや練習試合を行っていたことから「まるでKBOリーグならぬOKINAWAリーグだ」とも呼ばれていたが、今年のキャンプインを沖縄で迎えるのはサムスン・ライオンズ(2月1日~3月)だけとなっている。
こうした変化の背景には、2019年夏頃から韓国で始まった日本製品不買運動や日本旅行をボイコットする動きが関係しているのはいうまでもない。韓国スポーツ界も「NO JAPAN」の空気を無視できなかったわけだ。
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そのためKリーグの場合、昨年は鹿児島に1カ月近く滞在した全北現代が、今年はスペインで第1次キャンプを行っている。
昨年の第2次キャンプを御殿場で行った城南FCも、今年は韓国内で2次キャンプを実施予定。現時点(1月30日)で日本でのキャンプ実施を明らかにしているKリーグのクラブは、FCソウルだけなのだ。
ならば、そのほかのKリーグのクラブはどこでキャンプを行っているのか。