蔚山(ウルサン)HD FCの元日本代表MF江坂任(31)が、Kリーグ1(1部)開幕節のベストイレブンに選ばれた。
Kリーグを主管する韓国プロサッカー連盟は、3月1~3日に行われたKリーグ1及びKリーグ2(2部)第1節のMVP、ベストイレブン、ベストチーム、ベストマッチを発表した。
Kリーグ1第1節のMVPは、光州(クァンジュ)FCのブラジル人FWガブリエル(22)だ。
ガブリエルは3月2日、光州サッカー専用球場で行われたFCソウル戦でゴールを決め、チームを2-0の勝利に導いた。
先発出場したガブリエルは後半アディショナルタイム、コーナーキックで相手DFに当たって自身の前に流れたボールを右足で冷静に押し込み、Kリーグ・デビュー戦にしてデビューゴールに成功した。
得点以外にも、ガブリエルはサイドアタッカーとしてソウルの守備を崩す猪突的なプレーを披露し、印象的なデビュー戦を見せた。
両チームの試合はKリーグを代表する戦略家と呼ばれる光州のイ・ジョンヒョ監督とFCソウルのキム・ギドン監督の直接対決が大きな注目を集めたが、光州がMFイ・ヒギュン(25)とガブリエルのゴールで2点差の完勝を収めた。
勝利した光州はベストチームに選ばれ、両チームの試合はベストマッチに選ばれた。
なお、Kリーグ1のベストイレブンには、ファーストゲームの蔚山(ウルサン)HD FC対浦項(ポハン)で2024年シーズンKリーグ1第1号となる得点を決め、チームを1-0の勝利に導いた江坂が選出。
そのほか、仁川(インチョン)ユナイテッドに1-0で勝利した水原(スウォン)FCから、元ガンバ大阪のDFクォン・ギョンウォン(32)や元セレッソ大阪、鹿児島ユナイテッドFCのGKアン・ジュンス(26)なども選ばれた。
Kリーグ2第1節のMVPは、水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスのセルビア人FWフェイサル・ムリッチ(29)だ。
ムリッチは3月3日、水原ワールドカップ競技場で行われた忠南牙山(チュンナム・アサン)FC戦で前半21分に先制点、同終了間際に追加点を記録し、チームを2-1の勝利に導いた。
ベストマッチは、2日に富川(プチョン)総合運動場で行われた富川FC 1995対天安(チョナン)シティFCの試合だ。
試合は前半16分にMFユン・ジェソク(20)のゴールで天安が先制すると、同37分に富川のチェ・ジェヨンが同点弾を決め、1-1でハーフタイムに突入。後半は天安のDFイ・グァンジン(32)とブラジル人FWパウリーニョ(27)が得点し、最終的に天安が3-1の勝利に成功した。
この日、両チームは合計36本ものシュートを放つなど、90分間通して攻撃的なサッカーを展開していた。
ベストチームは慶南(キョンナム)FCだ。
慶南は3月1日、敵地の安山(アンサン)ワースタジアムで行われた安山グリナース戦で2-1と勝利。前半13分に安山の先制を許すも、FWウォン・ギジョン(28)が前半36分と後半38分に得点を決め、痛快な逆転勝ちを果たした。
Kリーグ1、Kリーグ2第1節のベストイレブンは以下の通り。
◇
―Kリーグ1
FW:ヴラディスラフス・グトコフスキス(大田ハナシチズン)、イ・ヒギュン(光州FC)
MF:イ・サンホン(江原FC)、チョン・ホヨン(光州FC)、江坂任(蔚山HD FC)、ガブリエル(光州FC)
DF:キム・ジンホ(光州FC)、クォン・ギョンウォン(水原FC)、ポポヴィッチ(光州FC)、ソル・ヨンウ(蔚山HD FC)
GK:アン・ジュンス(水原FC)
―Kリーグ2
FW:ダンルレイ(FC安養)、フェイサル・ムリッチ(水原三星ブルーウィングス)、ウォン・ギジョン(慶南FC)
MF:パク・ミンソ(慶南FC)、ホン・ウォンジン(忠北清州FC)、イ・グァンジン(天安シティFC)、パウリーニョ(天安シティFC)
DF:イ・ハンセム(忠北清州FC)、オスマル(ソウルイーランドFC)、キム・オギュ(ソウルイーランドFC)
GK:チェ・ジョンヒョン(天安シティFC)
(文=ピッチコミュニケーションズ)
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