背景に“元4番”イ・スンヨプ氏の推薦…巨人に加わる「パク・ソンミン育成コーチ」はどんな人物?

2023年シーズン限りで現役を引退した韓国の元プロ野球選手パク・ソンミン(朴錫珉/38)が、指導者研修のため日本プロ野球最高の名門球団・読売ジャイアンツに加わる。

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巨人は3月1日、パク・ソンミンを育成コーチとして追加したことを発表した。背番号は「108」で翌2日からジャイアンツ球場でファーム選手に対し指導を行うという。

パク・ソンミン合流の背景には、かつて巨人の4番打者を担ったイ・スンヨプ氏(現・斗山ベアーズ監督)の推薦が大きいという。

積極的な寄付活動で表彰も

1985年6月22日生まれのパク・ソンミンは、大邱(テグ)高校を卒業して2004年にサムスン・ライオンズでプロデビュー。2008年から主力に定着し、2011~2014年の4年連続統合優勝に大きく貢献した。

その後、2016年にNCダイノスに移籍し、2020年には主軸打者として球団初の統合優勝を経験。2023年シーズンまで選手としてプレーし、一軍通算1697試合出場で打率0.287(5363打数1537安打)、269本塁打、1041打点、882得点を記録した。2014年と2015年には三塁手部門のゴールデングラブ賞を受賞した。

2017年には野球韓国代表の一員としてWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)にも出場している。

パク・ソンミン
(写真提供=OSEN)現役時代のパク・ソンミン

パク・ソンミンはプロ野球選手として活躍を続ける傍ら、グラウンド外ではNCダイノス本拠地の小・中・高の野球選手と幼少年野球財団に6億ウォン(日本円=約6000万円)を後援。

さらには、2017年に慶尚南道(キョンサンナムド)梁山(ヤンサン)のマンションで発生したロープ切断事件の被害者遺族に1億ウォン(約1000万円)、江原道(カンウォンド)で発生した山火事被害の寄付金として1億ウォンを寄付するなど、心温まる善行も継続的に続けてきた。

これらの活動が評価され、2020年には社会福祉共同募金会において社会貢献度が最も高い野球選手を表彰する「愛のゴールデングラブ」も受賞している。

20年間の現役生活にピリオドを打ったパク・ソンミンは、「20年間プロ野球選手としてプレーできるよう助けてくれたすべての方々に感謝する。野球選手パク・ソンミンを愛してくださったファンの皆様に、これからは背番号18番を着けた選手パク・ソンミンの姿はお見せ出来ないが、人間パク・ソンミンとして尊重される人間になれるよう努力する」と伝えた。

また、「これまで野球ができるようすべての支援を惜しまなかった両親に感謝し、プロ野球選手の妻として苦労しながら厳しい時間を耐えて応援してくれた愛する妻、そして2人の息子に愛していると伝えたい」と付け加えた。

イ・スンヨプ氏
(写真提供=OSEN)巨人時代のイ・スンヨプ氏

パク・ソンミンは引退後、複数の球団からコーチ就任の提案を受けたという。ただ、より広い視野で野球を見ることができるよう、巨人へのコーチ研修を選択した。

なお、パク・ソンミンはイ・スンヨプ氏が現役時代、巨人から古巣サムスンに復帰した2012~2015年にチームメイトとしてプレーした経験がある。

(記事提供=OSEN)

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