午前のウォーミングアップだけで終わった。練習スケジュールには大谷翔平(29、ロサンゼルス・ドジャース)もライブBP組に含まれていたが、最後まで姿を現すことはなかった。
2月19日(日本時間)、米アリゾナ州グレンデールにあるドジャースのキャンプ地キャメルバック・ランチは多くの日本人で賑わっていた。
アメリカ現地というのに、至るところから日本語が聞こえてきた。大谷と山本由伸(25)を見るべく、ドジャースのキャンプ地は日本人たちの人だかりができていた。
前日(18日)には山本が初のライブBPに臨み、ドジャース同僚打者を相手に強力なボールを投げて注目を集めたなか、大谷の実戦打撃練習に対する関心も高かった。
17日にもライブBP組に入っていながらグラウンドに姿を現さなかった大谷は、この日もライブBPのメンバーに含まれていた。ただ、ウォーミングアップだけを軽く行った後、室内練習場に入ってから戻ってくることはなかった。
フレディ・フリーマン(34)、ミゲル・ロハス(34)、ジェイソン・ヘイワード(34)、マックス・マンシー(33)など主軸打者と同じ組であり、ファンの視線も彼らが集ったフィールド1に集中した。
しかし、休日に大谷を見にキャンプ地へ来たファンたちは残念な表情を隠せなかった。数人のファンは通りすがりの報道陣に「大谷はどこ?どうして出てこないの?」と尋ねた。「わからない」と答えが返ってくると、彼らは悲しい表情を見せていた。
15日のフリー打撃では10本の本塁打を放って長打力を誇示した大谷が、ここ2回連続でライブBPに参加していないことで好奇心も生まれている。結局、19日はグラウンドで軽いウォーミングアップをし、残りは室内で個人プログラムを消化して終わった。
昨年9月に肘の手術を受けてリハビリ中の大谷は、2024年シーズンは投手としてマウンドに立たない。
今季は指名打者として打撃に集中しているが、投手のボールを直接見て適応しなければならない時期にライブBPが遅れている。1カ月後に迫った「MLBワールドツアー・ソウルシリーズ2024」でのサンディエゴ・パドレスとの開幕戦出場に対する懸念の視線もある。
ただ、ドジャース率いるデーブ・ロバーツ監督は大谷に何の問題もないことを強調した。
指揮官は報道陣の取材に対し、「大谷は元気だ。我々は彼に屋外で打撃練習をする機会を与えた。もし彼が望まず、室内だけで練習したいのであれば、そうしても良い」と、練習可否を大谷本人に任せていることも伝えた。
ロバーツ監督は「ベテラン選手たちはシーズンを準備する方法をよく知っている。尊重しなければならない」とし、「大谷は誰よりも自分の体をよく知っている。以前も同じ過程を経た」と話した。大谷はロサンゼルス・エンゼルス時代の2019年に初のトミー・ジョン手術を受け、リハビリをしながら指名打者としてプレーしたことがある。
ロバーツ監督も大谷のソウル開幕戦出場を期待しているが、焦ってはいない様子だ。
ドジャースは来る23日のパドレス戦を皮切りにオープン戦に突入するが、大谷は25日のエンゼルス戦まで最初の3試合に出場しない。早ければ26日のオークランド・アスレチックス戦から出場し、実戦を通じて打撃感の引き上げを目指す。
「大谷に特定の試合数や打席数が必要だとは思わない。大谷自身が“試合に出る準備ができた”と感じたときに出れば良い。それほど長い間、メジャーでプレーしてきている」
そんなロバーツ監督は最後、「現在まで大谷とのコミュニケーションは上手く行っている。我々は皆、お互いを信じさえすれば良い」と、大谷に対する厚い信頼感を示した。
(記事提供=OSEN)
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