アジアカップ準々決勝で対戦することになった日本とイランの明暗が分かれた。日本とイランは、ともにAFCアジアカップの16強戦を勝利し、ベスト8に進出した。
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日本は1月31日(日本時間)、バーレーン相手に3-1の勝利。前半31分に堂安律が先制ゴールを決め、後半4分には久保建英が追加ゴールを決めた。後半19分、オウンゴールによって危機に追い込まれたが、後半27分、上田綺世が追加ゴールを決めてとどめを刺した。
一方のイランは2月1日午前(日本時間)、16強戦でシリアと対戦しPK戦までもつれた接戦の末、勝者となった。延長戦まで1-1で引き分けたイランは、PK戦を5-3で制して8強進出を決めた。
両チームは2月3日に準決勝進出をめぐって激突するが、ともに悲喜こもごもの状態だ。
日本は三笘薫が戻ってきた。三笘は16強戦の後半23分に交代出場して大活躍した。 持ち味である爆発的なスピードと華麗なドリブルを武器に、バーレーンの守備を揺さぶった。
三笘は昨年12月、足首を負傷。 負傷直後、ギブスまでするほど状態が深刻だった。 最悪の場合、8週間はプレーできないという観測も出た。アジアカップ最終エントリーにリストアップされたことに疑問符がつくほど出場自体が不透明だった。
しかし、三笘はその懸念を克服して復帰に成功した。三笘の復帰は、日本代表の攻撃に大きなプラス要因になる。久保が期待以下の競技力を見せる中、三笘がスピードと華やかさを加えることができる。
一方のイランはエースなしで準々決勝を戦わねばならなくなった。エースFWのメフディ・タレミがシリア戦のアディショナルタイムに累積警告でレッドカードを受けて退場させられ、準々決勝に出場できなくなった。
タレミはこの日もPKで先制ゴールを決めた万能アタッカーだ。 強力なフィジカルと卓越した決定力を持つ選手で、イランになくてはならないキープレーヤーだ。 タレミが抜けたイランの攻撃力は半減するしかない。
しかも、90分で試合を終えた日本とは違って、イランはPK戦まで進む血闘を繰り広げた。 体力的な面でも不利なのが明らかだ。
勝負はフタを開けてみなければわからないが、まずは現時点で発生した「変数」だけみるとイランよりも日本のほうが有利な流れだと言えるだろう。
蓋は開けてみないと分からないが、ひとまず発生した変数だけを見ればイランよりは日本がより有利な流れだ。
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