サッカー韓国代表を率いるユルゲン・クリンスマン監督が、負傷により途中離脱となったGKキム・スンギュ(33、アル・シャバブ)についてコメントした。
韓国サッカー協会は1月19日、キム・スンギュが18日の練習中に負傷し、MRI検査の結果、右膝の十字靭帯を断裂していたことを発表した。
KFAは「(キム・スンギュは)招集解除後に早期帰国する予定だ。家族がカタールに来ている。帰国日程は今後決定する予定だ」と伝えている。
同日、クリンスマン監督はカタール・ドーハのアル・エグラ・トレーニングセンターでの練習前、報道陣の取材に応じ、「本当に悲しい。彼は我々のナンバーワンGKで、1年通して本当に上手くやってくれていた」と、守護神離脱に対する思いを伝えた。
そのうえで、「だが、これもサッカーの一部だ。大会ではどんな負傷も起こり得る。我々は解決策を探さなければならない」と前を向いた。
かつてヴィッセル神戸、柏レイソルでも好セーブを披露し、パウロ・ベント前監督体制で2022年カタールW杯にも出場したキム・スンギュは、クリンスマン監督の下でも正GKを担った。
現体制で戦った12試合中、キム・スンギュは10試合でゴールマウスを守った。
韓国代表は今大会、キム・スンギュ以外のGKとしてチョ・ヒョヌ(32、蔚山HD FC)とソン・ボムグン(26、湘南ベルマーレ)が選ばれている。
代表ではキム・スンギュが不動の地位を築いているとはいえ、チョ・ヒョヌはKリーグ1(1部)で2017年から7年連続年間ベストイレブンに選出されており、2018年ロシアW杯では神がかり的なビッグセーブ連発で一躍名を挙げるなど、国内トップクラスのGKの一人だ。
ソン・ボムグンも現所属の湘南で確固たる守護神として活躍したほか、前所属の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースではプロ1年目から正GKを担いリーグ戦優勝4回とカップ戦優勝2回を経験。
U-24代表として2021年東京五輪に出場するなど、十分な実績と経験を持っている。
ただ、2人のAマッチ出場は、チョ・ヒョヌが昨年10月のベトナム代表との国際親善試合が最後。
ソン・ボムグンは現体制で出場がなく、2022年7月に行われたE-1選手権の香港代表戦が、A代表デビュー戦にして現在まで唯一の出場となっている。
クリンスマン監督は、代表で第2GKの立ち位置にあるチョ・ヒョヌについて問われ、「チョ・ヒョヌは最高のGKだ。2018年ロシアW杯を経験した。スンギュが怪我をしたことは悲しいが、ヒョヌがいて良かった」と述べた。
キム・スンギュの離脱により、チョ・ヒョヌとソン・ボムグンはアンドレアス・ヘルツォーク・アシスタントコーチ、アンドレアス・ケプケGKコーチとともに、来る20日に行われるヨルダン代表とのグループE第2節への準備を進めることになった。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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