サッカー韓国代表が、最上のメンバー、最上のコンディションでアジアカップを迎えようとしている。
ユルゲン・クリンスマン監督率いる韓国代表は、来る1月6日にUAE・アブダビのニューヨーク大アブダビスタジアムでイラク代表との国際親善試合を行う。
この試合は、今月12日からカタールで開幕するアジアカップ直前の“最終テスト”の意味合いも込められている。
韓国代表は本日(5日)に“完全体”となる。
FWソン・フンミン(31、トッテナム)やFWファン・ヒチャン(27、ウォルヴァーハンプトン)、DFキム・ミンジェ(27、バイエルン・ミュンヘン)など主力欧州組は3日に合流した。
そして、MFイ・ガンイン(22、パリ・サンジェルマン)が所属チームでのトロフェ・デ・シャンピオン(フランススーパーカップ)を終えた後、5日午前にUAE現地に到着し、直ちに練習に合流する。
最高のメンバー、最高のコンディションだ。特には“矛”が鋭い。
キャプテンのソン・フンミンは、代表合流前までにプレミアリーグで20試合12ゴール5アシストを記録した。ファン・ヒチャンも20試合10ゴール3アシストと絶好調で、イ・ガンインはトロフェ・デ・シャンピオンで決勝点を決める活躍でマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた。
守備陣ではキム・ミンジェが圧倒的な存在感を誇っている。欧州ビッグリーグで活躍する彼らの好調ぶりもあり、韓国代表の優勝への期待感もさらに高まっている。
イラク代表はアジアカップで日本代表、インドネシア代表、ベトナム代表と同じグループDに入っている。韓国代表はマレーシア代表、ヨルダン代表、バーレーン代表と同じグループDに属しており、仮に韓国代表がE組1位、イラク代表がD組2位となった場合、両チームは決勝トーナメント1回戦で激突する。
警戒対象はFWモハナド・アリ(23、アル・ショルタ)とFWアイメン・フセイン(27、エア・フォース・クラブ)の攻撃陣2人だ。特にアリは、昨年11月の北中米W杯アジア2次予選でベトナム代表相手にゴールを決め、チームを1-0の勝利に導いたことがある。
韓国代表は過去40年間でイラク代表に負けたことがない。最後に敗れたのは1984年4月に行われたロサンゼルス五輪の最終予選で、当時は0-1で敗れた。
ただ、通算成績では韓国が22試合で8勝12分2敗と優位を占めている。直近では2021年11月にカタールW杯アジア最終予選で対戦し、韓国代表が3-0と完勝した。
イラク代表は国際Aマッチ3連勝中だ。北中米W杯アジア2次予選では、インドネシア代表に5-1、ベトナム代表に1-0と勝利している。韓国代表は中東勢の粘り強い守備を攻略しなければならない。
注目すべき点はほかにもある。
プライベート映像流出問題で代表資格をはく奪され、今回のメンバーからも外れたFWファン・ウィジョ(31、ノリッジ・シティ)の空白をどう埋めるかだ。
クリンスマン監督はひとまず、FWチョ・ギュソン(25、ミッティラン)とFWオ・ヒョンギュ(22)の2人のみを選出している。
ソン・フンミンを1トップで起用するのか、あるいはフリーロールの役割を与えるのか、どのような代案を持ちだすかに注目が集まる。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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