イベント大会とはいえ相当の規模だ。2023年最後の女子ゴルフ大会が、来る12月21日から3日間にかけて、インドネシア・ジャカルタで国家対抗戦形式で開催される。
アジアゴルフリーダーズフォーラム(AGLF)が、アジア太平洋地域の女子ゴルフ活性化のため、昨年に続き2回目となる「シモーネ・アジアパシフィックカップ」を開催する。
インドネシア・ジャカルタのポンドイックインダGCで、賞金総額75万ドルをかけて韓国含め世界16カ国の選手が大会に出場する。
クリスマス前に開催される女子ゴルフ大会なだけに、多くのゴルフファンの目を引くものと期待される。
賞金総額55万ドルの個人戦は54ホールストロークで、賞金総額20万ドルの団体戦は参加国別に2人1組でチームを組み、合算したスコアで順位を決定する。
個人戦を上手く戦ってこそ、団体戦優勝の可能性も生まれるだけに、火花の散る接戦が繰り広げられるものと見られる。
昨年の第1回大会ではプリンセス・スペラル(26)が個人戦、イ・ボミ(35)とユ・ソヨン(33)の韓国ペアが団体戦で優勝した。
今年の出場選手も豪華な顔ぶれだ。個人戦、団体戦ともに接戦が予想される理由もそこにある。特に、韓国とタイの“自尊心競争”は激しくなる見通しだ。
シード5つを確保した韓国は2冠王を狙っている。
今季韓国女子ツアー新人王のキム・ミンビョル(19)はファン・ユミン(20)とチームを組んだ。国内ツアーで磨き上げた技量をアジア太平洋地域の女帝たち相手の試合でぶつけるという覚悟だ。
イ・ダヨン(26)とイ・ソヨン(26)の“親友ペア”も優勝に挑む。特に、イ・ソヨンは「奇数年は未勝利」のジンクスをイベント大会で会っても破るという執念で出場を決意した。
そのほか、イム・ヒジョン(23)はチョン・ソイ(21)、アン・シネ(33)はペク・ギュジョン(28)とペアを組み、ゴルフファンの前に姿を現す。
女子ゴルフ活性化と有望株発掘という大会趣旨に相応しい若手選手も参戦する。
韓国でアマチュア最強選手と呼ばれるキム・ミンソル(17)と、中学生ながらアマチュアランキング1位に上がったイ・ヒョソン(15)も、今回の大会に出場する。
強力なライバルはタイだ。
昨年の米国女子ツアー新人王のアタヤ・ティティクル(20)を筆頭にジャラビー・ブンチャン(24)、杭州アジア大会団体戦金メダリストのエイラ・ガリツキー(17)らが挑戦状を突きつけた。
興味深い見どころもある。ティティクルとイム・ヒジョン、フィリピンのビアンカ・パグダンガナン(26)は2018年のジャカルタ・アジア大会で対戦した経緯がある。
彼女たちは5年ぶりにリターンマッチを戦うわけだが、ジャカルタ・アジア大会当時はパグダンガナンが個人戦銅メダルと最も良い成績を収めた。
フィリピンはパグダンガナンとスペラルがチームを組み、個人戦・団体戦の2冠に挑戦する。大会の伏兵となり得る存在だ。
日本も自尊心の回復を狙っている。
米国女子ツアー通算6勝の畑岡奈紗(24)を筆頭に、高野愛姫(19)、西畑萌香(25)、馬場咲希(18)が出場する。
韓日の自尊心対決のほか、米国女子ツアーで活躍するティティクルと畑岡の競争も予想され、興味を引く要素が多い大会となる見通しだ。
最近終了した米国女子ツアーの予選会「Qシリーズ」を首位通過したロビン・チェ(25、オーストラリア)も、今大会を通じてファンと会う。
ロビン・チェは2016年に済州(チェジュ)の吾羅(オラ)CCで開催された「クイーンシリキットカップ」でオーストラリアの団体戦準優勝を経験した。
当時の大会は韓国が優勝したが、チェ・ヘジン(24)、イ・ガヨン(24)、パク・ヒョンギョン(23)が代表として出場していた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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