サッカー韓国代表が日本を破り、大会3連覇の偉業を成し遂げた。
パウロ・ベント監督率いる韓国代表は12月18日、釜山(プサン)アシアド主競技場で行われた日本との東アジアサッカー連盟(EAFF)E-1サッカー選手権・第3戦を1-0で制し、大会3連覇の金字塔を築いた。
ホームで初優勝をあげたことはもちろん、全勝・無失点で大会を終え、二重の喜びとなった。
韓国は序盤から強いプレッシャーを通じて、日本のパスサッカーを阻止した。攻撃では、両サイドを広く活用した。特にAマッチ2度目の出場となったキム・インソンがスピードを生かして、縦横無尽にピッチを駆け回った。
前半8分、最初のチャンスが訪れた。チュ・セジョンのCKをキム・ミンジェが頭で合わせた。惜しくもボールはポストに直撃したが、韓国が勢いに乗った。前半25分には、チュ・セジョンのフリーキックが畠中槙之輔に当たり、ゴールに向かうシーンもあった。
それから2分後、先制点が生まれた。キム・ジンスが左サイドから突破を試み、ファン・インボムにパスをつなぐと、ファン・インボムは強力な左足ミドルシュートで日本のゴールネットを揺らした。
日本は韓国の強い圧迫に苦労した。日本特有の簡潔なパスがまったくつながらなかった。前半14分に鈴木武蔵が放った右足シュートが前半唯一のチャンスだった。前半、枠内シュートは1本もなかった。
苦しい流れが続き、後半16分には井手口陽介の代わりに大島僚太を投入。ボール支配率を高めながらチャンスを作ろうと努力したが、それほど驚異的ではなかった。決定的なシュートも出なかった。
韓国は後半も試合の主導権を握った。キム・ジンスは積極的なオーバーラップで、日本の守備裏のスペースを崩した。ゴールにはつながらなかったが、何度もチャンスを作り続けた。ベント監督は後半27分、ムン・ソンミンを投入して攻撃を強化した。後半32分にはカウンターからイ・ジョンヒョプがGKと1対1のチャンスを迎えたが、ゴールにはいたらなかった。
韓国は守護神キム・スンギュをはじめ、キム・ヨングォン、キム・ミンジェら守備陣が最後まで無失点を守り切り、宿敵・日本を下した。
日本戦で決勝ゴールをあげ、計2得点を記録したファン・インボムが大会MVPに輝いた。また大会3試合すべてに先発出場し、韓国の無失点勝利を導いたキム・ミンジェが最優秀DFを受賞した。最優秀GKにはキム・スンギュが選ばれた。
得点王は日本の小川航基(3ゴール)だった。
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