先発対決は勝利…侍ジャパンに好投の韓国投手、“日本の心臓”でエースの本能発揮「後悔ない」

韓国球界の“次世代エース”クァク・ビン(24、斗山ベアーズ)が、「日本野球の心臓」と呼ばれる東京ドームでの“日韓戦”で自身の任務をまっとうした。

【写真】韓国チアリーダーのタイトニット姿

クァク・ビンは11月19日、東京ドームで行われた日本との「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」決勝で先発登板し、88球を投げて5被安打、3四球、6奪三振、1失点を記録した。

4つの球種すべてがトップクラスだった。

球速150km超えのストレートからは力が感じられ、ストレートが通じるとスライダーやチェンジアップも決め球になった。タイミングを奪うカーブも逸品だった。クァク・ビンが駆使した4つの球種が絶妙な調和を成した。

ピンチに強い場面も見せた。

2回裏、二死満塁の場面では藤原恭大(23、千葉ロッテマリーンズ)に強い打球を許したが、右飛に打ち取り無失点に抑えた。

以降もバランスの良い配球でストレートの制球も良くなり、変化球も同時に蘇った。カーブでカウントを稼ぎ、空振りも誘発した。

5回裏には牧秀悟(25、横浜DeNAベイスターズ)にカーブを打ち返され、ソロ本塁打を浴びたが、この場面は牧がよく予測して上手く打ったと言える。

クァク・ビン
クァク・ビン

“日韓戦”好投で「自信を得た」

クァク・ビンは1年で3つの国際大会に出場するという異例の経験をした。

3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、9~10月の杭州アジア大会、そして今回のアジアプロ野球チャンピオンシップと3大会で代表のユニホームを着用した。

それだけ大きな期待を受けていた。

昨年の今頃はWBCを控えアン・ウジン(24、キウム・ヒーローズ)の選出騒動真っただ中だったが、当時代表を率いたイ・ガンチョルはクァク・ビンが代案になると自信を示した。

準備も徹底していた。今年2月、所属する斗山(トゥサン)のオーストラリアキャンプでも、最も球威が優れていたのがクァク・ビンだった。しかし、WBCで本来のピッチングをすることはできなかった。

また、杭州アジア大会でもエースの任務を託されたが、大会序盤に張りの症状を訴えた。チームには帯同したものの登板機会はなく、決勝でも先発ムン・ドンジュ(19、ロッテ・ジャイアンツ)が長いイニングを投げ切り、最終的に1試合も登板することなく大会を終えた。

しかし、今大会でこれまでの残念さを解消した。

アジアプロ野球チャンピオンシップの決勝で先発登板し、最も重要な舞台にふさわしいピッチングを披露した。

日本は150km後半のストレートを駆使する今井達也(25、埼玉西武ライオンズ)が登板したが、先発対決ではクァク・ビンが勝利した。

クァク・ビン降板後に2-2の同点に追いつかれたため、決勝での先発勝利とはならなかったが、難敵相手に好投を見せつけた。

クァク・ビン
クァク・ビン

試合後、クァク・ビンは「相手打者がとても上手く打ってきた。それでも、3回終了後からバランスが取れた。“今日は上手くできそうだ”という手ごたえがあった。今日のコンディションは良かったと思う。後悔はない」と振り返った。

また、「野球人生はまだたくさん残っている。もっと学ばなければならない。日本の投手陣のピッチングをこの目で見たし、打者も相手にした。もっと頑張れば、もっと上手くできると思う。自分のボールを投げることさえできれば、上手くやれるという自信がある。今大会を通じて自信を得たと思う。シーズンが終わって苦しい状態で大会に来た。大変だったが、何か自分のなかで定まったものがあると思う」と語った。

2023年は苦しい出来事が多かった半面、実りある成果も多い一年になったかもしれない。例年以上に多くの国際大会に出場し、厳しい打者と対戦してきた。時には心理的苦痛を感じることもあったが、アジアプロ野球チャンピオンシップでエースとして十分なピッチングを見せつけた。

今後行われる2024年プレミア12、2026年WBCでクァク・ビンの活躍がより求められることは間違いない。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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