学生時代のいじめ加害発覚で韓国から“追放”された元女子バレー韓国代表イ・ダヨン（26）が、SNS上で再び元同代表キム・ヨンギョン（35）に対する暴露投稿を行った。
9月5日、イ・ダヨンは自身のインスタグラムを更新。
「代表チームで繰り返し行ったセクハラ、興国生命で行ったいじめ、職場内暴力、パワハラ行為を認めて公式に謝罪文を掲載すれば、最も隠したがっている“それ”だけは永遠に秘密にしてあげます」とキャプションに綴り、1枚の写真を投稿した。
写真を見ると、イ・ダヨンとキム・ヨンギョンがベッドに寝そべり、肩を寄せ合って仲睦まじい様子で自撮りをしている。
キム・ヨンギョンは腕枕をし、イ・ダヨンは舌を出しながらウィンクをしていた。
かつて韓国Vリーグ女子部で双子の姉イ・ジェヨン（26）とともにルーキー時代から活躍し、“天才セッター”と呼ばれていたイ・ダヨンは、興国生命ピンクスパイダーズ時代の2020-2021シーズン途中に、双子で学生時代のいじめ加害疑惑が発覚した。
これによって興国生命から無期限出場停止処分、韓国バレーボール協会から代表資格はく奪処分を下され、国内から事実上の“追放”となった2人は海外に進出。イ・ジェヨンは膝の負傷で途中帰国したが、イ・ダヨンはギリシャ、ルーマニアを経て今季はフランスのボレロ・ル・カネに在籍している。
海外進出後はしばらく近況が伝えられなかったイ・ダヨンだが、今年8月に入り釈明と暴露を開始。特に自身のインスタグラムを通じて、興国生命や代表で先輩だったキム・ヨンギョンに対する暴露を続けている。
例えば、8月18日にはキム・ヨンギョンとみられる相手とのメッセージ内容を公開。
イ・ダヨンが「毎日練習する度に怖かったですし、びくびくしていました。オンニ（姉さん）が無視して嫌っていることは試合をするときも練習するときも皆知っているのに、とても大変です。いつもオンニが気になるほど嫌がる行動ばかりしているから、そうしているのは知っています。もっと気をつけます」と伝えると、キム・ヨンギョンとみられる相手は「私がそうして大変で怖くても我慢して。私もあなたが嫌いで、不便でも我慢しているから」と返していた。
また、19日にはネットユーザーから届いたDMを公開。
ネットユーザーからの「キム・ヨンギョン選手を非難しようとして、学生時代のいじめ問題が発覚したことを覚えていないのか。人に関心を持たないでほしいと言いながら、なぜ人前で嫌がらせをしたのか」というDMに対し、「キム・ヨンギョン選手のファンのようだが、以前から悪口を話していたし、いじめは基本だったし、代表チームでも人々の前で飲み屋の女性扱いをしていた」という主張を伝えた。
さらに23日には、「時には言葉が刃物より鋭く、傷が長く残る。2018年選手村、2019年ワールドカップ日本」とキャプションに綴り、韓国政府・雇用労働部の「職場内性暴力予防・対応マニュアル」の画像を掲載していた。
もっとも、イ・ダヨンの相次ぐ暴露に対してキム・ヨンギョン側は特に動きを見せていない。
ただ、イ・ダヨンの暴露が本格化する直前、事務所を通じて「キム・ヨンギョンに対して悪意的に作成・配布された報道資料及びユーチューバーに対し、強硬対応をする」という立場を明らかにしていた。
◇イ・ダヨン プロフィール
1996年10月15日生まれ。韓国・全羅北道出身。身長180cm。韓国のプロバレーボール選手で、元韓国代表。フランスのボレロ・ル・カネ所属。双子の姉イ・ジェヨンもバレー選手。実父は陸上競技（ハンマー投げ）韓国元代表のイ・ジュヒョン、実母はソウルオリンピック代表セッターのキム・ギョンフィというサラブレッド家系。2014年のプロデビューから2021年1月まで韓国国内で活躍していたが、学生時代のいじめ発覚で物議を醸し、無期限出場停止と代表資格はく奪処分を受けた。
◇キム・ヨンギョン プロフィール
1988年2月26日生まれ。韓国・京畿道出身。身長192cm。興国生命ピンクスパイダーズ所属。小学4年生からバレーを始め、2005年に新人ドラフト1位で韓国Vリーグの興国生命ピンクスパイダーズに加入。その後、日本のJTマーヴェラスをはじめトルコや中国と海外を渡り歩き、2020-2021シーズンに古巣の興国生命に11年ぶり復帰。以降、中国を経て2022年6月に興国生命に再復帰した。東京五輪後の2021年8月12日に代表引退を発表。2019年8月から個人YouTubeチャンネル『シッパンオンニ（食パンお姉さん）』を運営している。
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