東京五輪のメダル獲得より難しい女子ゴルフ韓国代表への道…世界ランク10位内に4人も

2019年11月29日 ゴルフ #米国女子ツアー

2020年シーズンの米国女子ツアーは、東京五輪の出場権獲得をめぐって、韓国女子ゴルファーによる激しい競争が繰り広げられる見通しだ。

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今シーズンの米国女子ツアー最終戦「CMEグループツアー選手権」を制覇したキム・セヨン(26)が世界ランキング6位に浮上しながら、トップ10には韓国選手が4人もランクインした。

キム・セヨンは11月26日(日本時間)に発表された女子ゴルフ世界ランキングで、先週の11位から5階段上がった6位となった。彼女はその前日、CMEグループツアー選手権でアメリカ進出後、初となる“ワイヤ・トゥ・ワイヤー”(wire to wire:すべてのラウンドで1位を記録して優勝すること)を達成した。

シーズン3勝目であり、米国女子ツアー通算10勝目。朴セリ(25勝)、パク・インビ(19勝)、申ジエ(11勝)に続き、韓国選手としては歴代4番目に二桁の勝利数を記録した。

(写真提供=LPGA)キム・セヨン​​​​​

その成果は、世界ランキングにも反映された。1位コ・ジンヨン(24)と2位パク・ソンヒョン(26)は変わらなかったが、キム・セヨンは6位に入り、「新人賞」に輝いたイ・ジョンウン(23)が6位から9位に下がった。

東京五輪、韓国代表になれるのは4人だけ

東京五輪の女子ゴルフは2020年8月5~8日、埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部で行われる。計60人が個人戦を行うのだが、来年6月の世界ランキング基準で15位以内の選手は、自動的に出場権を獲得する。

1カ国につき、最大4人まで出場可能だ。つまり現在のランキングで見ると、トップ10に入っているコ・ジンヨン、パク・ソンヒョン、キム・セヨン、イ・ジョンウンが韓国代表としてオリンピックの舞台に立つことができる。

しかし2020年6月の最終戦となる「KPMG女子PGA選手権」まで、20大会が残されている。韓国選手が上位15位以内に4人以上ランクインする可能性が非常に高いなかで、二転三転する競争になると見られている。

怪我や長いスランプに陥ることがなければ、現在平均ポイント10.19で、2位パク・ソンヒョン(7.41)と大きな差をつけ、18週連続で首位を守るコ・ジンヨンは東京行きが有力に思える。

(写真提供=KLPGA)世界ランキング1位コン・ジンヨン

ただ残りの選手間の競争は、予測が難しい。

現在15位以内には、パク・インビ(13位・4.81点)とキム・ヒョージュ(14位・4.77点)がいて、ユ・ソヨン(18位・4.29点)、ヤン・ヒヨン(20位・4.00点)、ホ・ミジョン(21位・3.78点)が追いかけている。

メジャー大会優勝で一気に順位を引き上げることができるため、最近頭角を見せている他のアジア・オセアニア地域の選手たちも警戒しなければならない。

韓国女子ゴルファーの“オリンピック観”に変化

2016年リオ五輪で女子ゴルフが116年ぶりに正式種目として復活し、パク・インビが金メダルを獲得しながら、オリンピックに対する韓国女子ゴルファーたちの心構えに変化が生じている。

ユ・ソヨンは去る5月に韓国女子ツアーに参加した際、オリンピックに関連した話題が出ると「リオ五輪まではオリンピックよりも他のメジャー大会のほうが、はるかに権威のある大会だと思っていた。オリンピックには出場したかったが、どのくらい大きな大会なのかがピンとこなかった」と話した。

(写真提供=KLPGA)ユ・ソヨン

そして「(パク・)インビ姉が金メダルを取った後の歩みを見ながら、メジャー優勝以上のインパクトを感じた」と打ち明けた。その他の複数の選手からゴルフを知らない人々までもパク・インビの金メダルに関心を持つ現象に、感激したというわけだ。

今では誰もがオリンピック出場の目標を心に置いている。

今シーズン33大会で15勝をあげ、“韓国の天下”となった米国女子ツアーで、新シーズンにはオリンピック出場という話題まで加わる。さらに白熱した競争が繰り広げられそうだ。

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