“ひき逃げ”疑惑の競泳韓国代表選手(20)、事故は認めるも「飲酒・逃走などの不正ない」と連盟発表

2023年08月14日 スポーツ一般

競泳男子韓国代表選手が“ひき逃げ”疑惑で調査を受けているという衝撃的な報道に対し、大韓水泳連盟が立場文を発表した。

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8月14日、忠清北道(チュンチョンブクド)の鎮川(チンジョン)警察は、競泳男子韓国代表のファン・ソヌ(20)が前日(13日)19時35分頃、乗用車で鎮川国家代表選手村に入村しようとしたところ、横断歩道を渡っていた80代の老人Aさんにバックミラーをぶつけ、何の措置も取らず現場から去った疑いが持たれていると明かした。

この件について、大韓水泳連盟は「ファン・ソヌは当時、予定されたスケジュール通り選手村に帰る途中、選手村入口付近の横断歩道ではない場所を渡っていた通行人と接触する事故があった」と認め、「しかし、事件発生当時は通行人を避けたと思い、事故を認知できなかった」と明らかにした。

(写真提供=OSEN)ファン・ソヌ

続いて「“サイドミラー破損”という記事が出たが、これは実はサイドミラーの損傷したもので、運転席ではすぐに確認できないほどの微々たる傷だった」とし、「選手は道路の真ん中に車を止めることができず、選手村入口でターンしてすぐに引き返したが、誰もいなかった。また事故の痕跡が残っていなかったため、そのまま選手村に帰った」と付け加えた。

また「選手村の駐車場到着後、個人の荷物整理中に車のサイドミラーに起きたことを認知した選手はとても驚き、自分に代わって代表の先輩に運転してほしいと要請した。先輩の車で再び事故現場に戻ったが、この時、現場に到着していた警察に事故の経緯を直接説明し、選手村へと戻った」とし、「以降、選手は両親の同行下で善処を望み、通行人と円満な協議を終えた状態だ。今後続く警察の調査のための出席要求には誠実に臨む予定」と強調した。

ほかにも連盟は「選手が運転を始めてまだ数カ月しか経っておらず、即自的な措置および対処には不十分な点があったことは明らかだが、飲酒運転もしくは事故後に逃走しようとした不正行為は一切なく、選手も本人の不注意で起きた事態に対して深く反省している」と説明した。

そして「まだ警察の調査が残っているが、大韓体育会国家代表選抜および運営規定によると、今回の事件は国家代表の欠格事由(飲酒運転、賭博、暴力、人権侵害など)には該当しないため、選手の代表資格が剥奪されることはない」とし、「しかし、我が連盟でも選手と共に事件の深刻性について十分に認知し、道義的な責任を感じており、今後は再びこのようなことが繰り返されないよう従来履行してきた不正行為防止教育などの選手管理システムをさらに強化して施行する予定」と付け加えている。

最後に「最近、韓国水泳の目覚ましい成長と成果を共に応援してくださった水泳ファンおよび国民の皆様に、ご心配をおかけして申し訳ないという言葉を伝え、我が連盟ではより徹底的かつ十分な議論を経て、プール内だけでなく外でも国家代表の品格を備えた選手を育成し、養成することにより一層気を遣い、選手を支援できるよう最善を尽くすことをお約束する」と締めくくった。

連盟の報告に先立ち、ファン・ソヌのマネジメントを担当するオール・ザット・スポーツも事故の経緯を明らかにしていたが、内容は連盟と変わらないものだった。オール・ザット・スポーツはファン・ソヌについて「飲酒運転、あるいは事故後に逃走しようとした不正行為は一切なく、選手本人も不注意で起きた事態に対して深く反省している」と強調した。

なお、ファン・ソヌは2020年東京五輪の男子200m自由形予選でパク・テファン以来、9年ぶりに決選に進出した。また、2023年福岡世界選手権大会男子200m自由形では、1分44秒42の韓国新記録を樹立し、銅メダルを獲得した。そして今年9月の杭州アジア大会、2024年パリ五輪で韓国にメダルをもたらすと期待を集めている。

(記事提供=OSEN)

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