マンチェスター・シティも絶賛した韓国のスタジアムが危機に直面、世界スカウト大会の被害者に

2023年08月09日 スポーツ一般

世界最高の選手たちも絶賛した韓国サッカー界の“宝物”が危機に直面している。

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韓国の行政機関・文化体育観光部は8月8日、「2023セマングム世界スカウスジャンボリー」の閉営式を11日にソウルワールドカップ競技場で開催すると発表した。同会場では閉営式とともに、K-POPコンサートも開催される予定だ。

当初、韓国南西部に位置する全羅北道の全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場で開かれる予定だった同コンサートは、台風6号「カヌーン」の接近により会場を移すこととなった。この会場は、全州ワールドカップ競技場がホームスタジアムの全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースに続き、FCソウルも被害を受けることになったわけだ。

マンCも絶賛した排水システム

文化体育観光部はソウルワールドカップ競技場を会場に選んだ理由を、「全羅北道のセマングム(スカウト大会の会場)を離れていること」「首都圏であること」「公演会場への移動時間と利便性」「ソウルワールドカップ競技場が保有する各種イベント経験と、安全管理の蓄積されたノウハウ」「より快適な観覧環境」「収容人数(約6万6000人)」など、様々な要素を精密に検討した結果だとしている。

そんなソウルワールドカップ競技場は最近、マンチェスター・シティとアトレティコ・マドリードの親善試合が行われた会場でもある。去る7月30日に行われたビッグクラブ同士の一戦では、突然の豪雨が降ったにもかかわらず、速い排水と回復で試合を阻害しなかったと好評を得た。これは海外でも高い評価を受け、マンC、アトレティコの関係者らも賞賛を惜しまなかったという。

(写真提供=OSEN)ソウルワールドカップ競技場で行われたマンC対アトレティコの一戦

ソウルワールドカップ競技場は2021年に芝生の植栽層の砂を全面交換し、排水性能を最高水準に引き上げた。そして芝生も天然芝と人工芝を混合したハイブリッドへ芝と変更している。このおかげで、豪雨警報が出るほどの大雨も即座に排水し、選手たちは快適な環境の中でレベルの高い試合を展開できたわけだ。

マンCは試合後、ホームページで「試合が開かれたソウルは暑く、湿った天気の中で“洪水”と呼ばれるほどの大雨が降った。しかし、約40分ですべてが正常に戻った。驚くべき排水システムのおかげでグラウンド上のすべての状況は整然としていた」と紹介したほどだ。

続いて「昨年、米ランボー・フィールドで行われたバイエルン・ミュンヘンとの親善試合でも豪雨が降ったが、当時は試合を行うのが難しい環境だったため、中断が相次いだ」と以前の事例を紹介し、「ソウルではそのようなことは発生せず、6万人のサッカーファンは異常なく試合を楽しむことができた」と伝え、改めてソウルワールドカップ競技場の排水能力を高く評価した。

首都圏に空き会場があるにもかかわらず…

(写真提供=OSEN)ソウルワールドカップ競技場に芝生培養装置を設置している様子。2022年4月18日撮影。

しかし、今回のK-POPコンサートによって、ソウルワールドカップ競技場のハイブリッド芝生は崩壊の危機に瀕している。

文化体育観光部が明らかにしたように、K-POPコンサートを開催する要素がソウルワールドカップ競技場にあるというが、首都圏には現在、何の活動もしていないスタジアムも多い。特に、仁川(インチョン)には仁川ユナイテッドが使用しているサッカー専用スタジアムを以外にも、特別なイベントが予定されていない文鶴(ムナク)競技場、仁川アシアード競技場が存在する。

世界的クラブも絶賛したスタジアムが、ジャンボリーのもう一つの被害者となる可能性が高くなった。

(記事提供=OSEN)

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