異論はない。斗山(トゥサン)ベアーズの投手ジョシュ・リンドブロム(32)が、韓国プロ野球の最も高いところに立った。
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11月25日、ソウルのインターコンチネンタルソウルCOEXで「2019KBOアウォーズ」が行われ、最後に発表されたMVPにリンドブロムの名前が呼ばれた。
リンドブロムはプレミア12で韓国代表として活躍したヤン・ヒョンジョン(295点)やヤン・ウィジ(352点)などの競合を抑え、716点でMVPの栄光を手にした。
MVPを外国人選手が受賞するのは3年ぶりであり、韓国プロ野球史上5度目となる。過去には1998年にタイロン・ウッズ、2007年にダニエル・リオス、2015年にエリック・テイムズ、2016年にダスティン・ニッパートがMVPを受賞している。
受賞するに値する活躍ぶりだった。今シーズン、リンドブロムは斗山の第1先発投手という重責を担い、マウンドを守り抜いた。
結果もそれについてきた。30試合で194.2イニングを消化したリンドブロムは、20勝3敗、防御率2.50を記録した。奪三振数は189にも上る。
華々しい成績でシーズンを終えたリンドブロムは、最多勝(20勝)、最多奪三振(189個)、最高勝率(0.870)すべてで1位を総なめし、投手3冠王に輝いた。シーズン終盤に防御率1位の座をヤン・ヒョンジョンに明け渡したことだけが惜しかったが、斗山のリーグ優勝と韓国シリーズ制覇はリンドブロムの好投なくては成しえなかった。
リンドブロムは現在、ヨルダンで家族とともに医療ボランティア活動に励んでいるため、アウォーズには参席できなかった。代理受賞者として、斗山コーチのチョン・ジェフン氏がトロフィーを受け取った。
映像を通じて受賞の感想を伝えたリンドブロムは、「アウォーズに参席できず申し訳ない。MVP受賞を栄光に思う。投票してくださった記者の方々に感謝を述べたい」と切り出した。
続けて「韓国で初めて登板した試合がまるで昨日のようだが、すでに5年も経ったなんて信じがたい。良いときも悪いときもあったが、目標は常に一番になることだった。サポートしてくださった方には感謝の気持ちしかない」と語った。
家族や同僚へ向けた言葉も欠かさなかった。「妻と子にもありがとうと伝えたい。家族の支えが、野球を続けられる唯一の理由だ。また5年もの間、常にそばにいてくれた代理人や通訳に感謝したい。相手チーム含め、韓国を第2の故郷と思えるような応援をしてくれたファンの方々にも感謝の意を表したい」と話した。
そして、斗山でバッテリーを組んだ捕手陣にも言及した。リンドブロムは「パク・セヒョク、ヤン・ウィジ、カン・ミンホには特に感謝の言葉を伝えなければならない。彼らのリードがなければ今シーズンの成功はなかった」と述べた。
最後にリンドブロムは、「私を信じて機会を与えてくれた球団に感謝したい。韓国シリーズ優勝は一生の思い出になるだろう」と締めくくった。
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