かつてガンバ大阪でも活躍した韓国代表FWファン・ウィジョ（30）が大惨事に見舞われた。
SNS上で突如、自身の私生活を暴露するような写真と動画が一度に登場したからだ。ファン・ウィジョ側は根拠のない内容の噂と誹謗が流布されたとし、法的対応を予告した。
ファン・ウィジョのマネジメントを務めるUJ sportsは6月25日、公式SNS「ファン・ウィジョ オフィシャル」を通じて、「まずは選手を応援してくださるファンの皆様と、見てくださっている多くの方々に、公人として社会的物議を醸し、ご心配をおかけした点について大変申し訳ない申し上げます」と伝えた。
また、「当社はファン・ウィジョ選手の私生活に関して、根拠のない内容のデマ、性的な誹謗が流布されたことを確認した」とし、「直後から事実無根のデマを生成、拡散した流布行為者に対する捜査依頼を進行し、モニタリングをしている」と明らかにした。
これに先立ち、SNS上では「国家代表サッカー選手ファン・ウィジョの私生活」というタイトルで、とある投稿がなされた。
そこでは「ファン・ウィジョと会った女」とし、「彼は相手と恋人関係のように行動してベッドをともにしたかと思えば、再び海外に行かなければならないという理由で関係確立を避ける方式で、数多くの女性たちをガスライティングした。数多くの女性の方が私と同じようにやられたし、そのなかには芸能人も多数いる」という主張がなされた。
また、「ファン・ウィジョの携帯電話には、女性たちの同意の下で撮影したものなのか、盗撮なのかわからないものも多数存在する。これ以上、被害者が出ないことを願う気持ちだ」とも付け加えられた。
ここにファン・ウィジョが上着を脱いだ写真、さらには動画なども添付され、途方もない議論が勃発した。
当初、この投稿は誰でも閲覧できる状態となっていたが、現在は非公開に転換された状態となっている。
ファン・ウィジョのマネジメント会社は「現在、SNSサービスを通じてアップロードされた内容は、すべて事実ではないことを明らかにし、違法で取得した選手の私生活を流布・拡散させた点、これによって選手の名誉を失望させた点に対して、強力に法的対応する予定だ」と伝えた。
ファン・ウィジョは去る24日、敵地・水原（スウォン）ワールドカップ競技場で行われた水原三星（スウォン・サムスン）ブルーウィングスとのKリーグ1（1部）第19節でフル出場し、ソウルの1-0の勝利に貢献。今月末でレンタル契約が満了となるソウルを去り、欧州に再挑戦することを宣言した。
試合後にはソウルのチームメイトやスタッフに見守られ、ファンから大きな歓声が寄せられるなか、別れの挨拶を継げた。
昨年夏にフランス2部のボルドーからイングランド・プレミアリーグのノッティンガム・フォレストに加入、そのままギリシャのオリンピアコスへレンタル移籍されたファン・ウィジョだが、12試合無得点と振るわず、早期にレンタル契約を解消した。
ただ、1シーズンで最大3チームまで選手登録ができるものの、公式戦出場は2チームのみと定められた国際サッカー連盟（FIFA）の規定により、欧州残留は困難な状況だった。
そこで今年2月、自身がプロデビューした城南（ソンナム）FC時代の指揮官であるアン・イクス監督が率いるソウルが手を差し伸べた。それも6カ月間の短期レンタルという契約だった。
ソウル加入で6年ぶりKリーグ復帰を果たしたファン・ウィジョだが、コンディション低下の影響もあってシーズン序盤は思うように点を取ることができなかった。
それでも、現役韓国代表のストライカーらしく、ソウルが追求する連係プレーはもちろん、ピッチの外でも後輩のロールモデルとして助言を惜しまなかった。第19節終了時点でソウルは12チーム中3位と上位を走るが、その好調ぶりにファン・ウィジョの存在価値が一役買っていた。
恩師の信頼のなかで着実に出場機会を確保し、調子を引き上げていたファン・ウィジョは、6月のリーグ戦で2試合連続得点を決めると、去る20日のエルサルバドル代表との国際親善試合でもゴールを決めた。代表では1年ぶりとなる得点で復活を知らせた。
こうして本来のコンディションに戻りつつあったファン・ウィジョは、レンタル元のフォレストに復帰し、欧州再挑戦に臨むつもりだった。
ところが、今回の予期せぬプライバシー暴露事件によって、法的争いにまで追い込まれる状況となっている。
（構成＝ピッチコミュニケーションズ）
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