人種差別騒動の韓国人選手、処分は罰金150万円+出場停止1試合で決定…クラブも罰金300万円

人種差別的発言で物議を醸した韓国プロサッカーKリーグの選手に、出場停止と罰金の懲戒が下された。

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Kリーグを主管する韓国プロサッカー連盟(以下、連盟)は6月22日、ソウル新門路(シンムンロ)のサッカー会館で、人種差別騒動を起こした蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)の選手4人、チームマネージャー1人の計5人に対する賞罰委員会を開催した。

選手で参加したのは元サガン鳥栖、鹿島アントラーズのDFチョン・スンヒョン(29)のほか、元アルビレックス新潟のDFイ・ミョンジェ(29)、MFイ・ギュソン(29)、MFパク・ヨンウ(29)だ。

連盟は賞罰委員会での審議を経て、チョン・スンヒョンを除く3選手に1試合の出場停止と制裁金1500万ウォン(日本円=約150万円)をそれぞれ科したことを発表した。

チョン・スンヒョンは当該の対話に参加するも、人種差別的な言及を直接しなかったという点が反映され、懲戒対象から外された。

このほか、蔚山にはチームマネージャーの行為と選手の管理責任を問い、制裁金3000万ウォン(約300万円)の懲戒を科した。

タイ代表選手をSNSで揶揄

賞罰委員会は、「選手たちが特定の人種や個人を卑下、侮辱しようとした意図を持っていたわけではないが、肌の色や外見などの人種的特性で人を区分したり、冗談の素材にすることも、人種差別ないし人権侵害に該当すると判断した。懲戒量定においては、差別的認識が内在した表現をSNSに掲示した場合に関する海外リーグの懲戒事例を参考にした」と説明した。

蔚山の選手たちは22日14時頃、賞罰委員会に出席するためサッカー会館に入った。彼らは皆紺色のスーツを着用し、頭を下げたまま会議室に入っていった。

4人は賞罰委員会で1時間ほど疎明した後、会議室を出た。パク・ヨンウは「物議を醸して申し訳ない。今回のことで大いに反省し、悔やんだ。二度とこのようなことが起こらないよう、言動に慎重になり、気をつける」と頭を下げた。

(写真提供=OSEN)チョン・スンヒョン
(写真提供=OSEN)イ・ミョンジェ
(写真提供=OSEN)パク・ヨンウ
(写真提供=OSEN)イ・ギュソン

問題の発端は、今月10日に行われたKリーグ1第18節の済州(チェジュ)ユナイテッド戦後、イ・ミョンジェが行ったSNS投稿だ。

投稿自体に問題はなかったが、イ・ミョンジェに対するイ・ギュソンやパク・ヨンウのコメントが「人種差別だ」と指摘されたのだ。

イ・ギュソンは比較的肌が黒いイ・ミョンジェを東南アジア人になぞらえ、「東南アジア枠心強いね」とコメントした。

また、パク・ヨンウは2021年にライバルの全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースに在籍したタイ代表DFササラック・ハイプラコーン(27、ブリーラム・ユナイテッド)の実名を言及し、「ササラック、フォーム半端ない」とコメントした。

ほかにも、蔚山のチームマネージャーも「ササラック、スーパーテクン(タックル)」とコメント。チョン・スンヒョンのコメントに直接的な言及はなかったが、イ・ミョンジェが「お前のせいだよ、アジア枠」という返信をしていた。

その後、このやり取りが物議を醸すとこれらの投稿は削除された。パク・ヨンウは「チームメイトのプレースタイル、外見になぞらえて話した私の軽率な言動で傷ついたササラック選手、そしてすべてのファン、関係者に謝罪いたします」と謝罪文を発表。イ・ギュソンも同じくSNSで謝罪した。

また、所属チームの蔚山もクラブ公式SNSで謝罪文を発表。チームを率いるホン・ミョンボ監督も謝罪した。

今年で1983年の発足から40周年を迎えたKリーグだが、人種差別と関連した賞罰委員会が開催されたのは今回が初めてだ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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