組み合わせが決まった直後は、安堵のため息をついた。しかし折り返しを迎えた現在、重いため息をもらすしかない状況に直面した。
パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表は11月14日、レバノンのカミーユ・シャモン・シティ・スタジアムで行われたカタールW杯アジア2次予選・第4戦で、レバノンと遠征試合を行い、0-0の引き分けに終わった。
【関連】FC東京ナ・サンホら韓国の“2列目”、変化が必要な時点では
客観的な戦力で一枚上の韓国は、無得点の引き分けという結果に満足できない。この日の試合結果を通じて、勝ち点8(2勝2分)となった韓国は現在、グループHの首位をキープしている。
しかし予選第4戦の結果を見ると、グループHの首位争いはさらに激しくなった。同日行われた試合で北朝鮮がトルクメニスタンに1-3で敗れたため、グループHはさらなる混沌に陥った。
4試合を終えた現在、レバノンと北朝鮮が2勝1分1敗(勝ち点7)で、2、3位を占め、韓国を猛追している。2勝2敗で勝ち点6のトルクメニスタンが4位だ。つまり1位の韓国と4位トルクメニスタンとの勝ち点差は、わずか2点なのだ。
去る7月、マレーシアのAFCハウスで行われた2022年カタールW杯と2023アジアカップの統合予選の組み合わせ抽選会で、韓国はレバノン、北朝鮮、トルクメニスタン、スリランカと同じグループHに入った。厳しいチームが含まれていなかったため、無難な組み合わせという評価が大半だった。
韓国はグループHの“1強”とされ、誰もが楽にグループ1位で最終予選進出を早々に決めると期待していた。しかし実際に蓋を開けてみると、そんな予想は完全に外れた。2次予選の折り返しを迎えた状況で、グループHは最も競争の激しい組になった。
5カ国ずつ8グループが競争を繰り広げるカタールW杯アジア2次予選では、グループ1位の8チームと、2位のうち成績が良い4チームが最終予選に進出することになる。韓国は残り2次予選4試合のうち、3試合がホームゲームと有利な状況ではある。
首位争いの不確実性をなくすためにも、来年3月に再開される2次予選ではすべての試合で勝ち点3を獲得しなければならない。
前へ
次へ