北朝鮮が参加しない理由は、東アジアサッカー連盟(EAFF)も把握できなかった。
EAFFパク・ヨンス事務総長は10月30日、ソウルのサッカー会館で開かれた2019 EAFF E-1サッカー選手権の記者会見に参加し、女子サッカー北朝鮮代表の不参加を発表した。
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女子サッカー北朝鮮代表は2年前の同大会で優勝しており、今回は自動的に本大会に進出する資格があった。
パク・ヨンス事務総長は「去る5月20日に各参加国に参加意向書を提出するよう要求したが、北朝鮮サッカー協会は提出しなかった。以降、メールや各種チャネルを通じて数回、提出を要請したが、9月中旬に北朝鮮サッカー協会から文書で不参加の意思が伝達された」と述べた。
続いて彼は「10月15日のカタールW杯アジア2次予選期間にも、北朝鮮サッカー協会の関係者に会って参加を再要請したが、参加しないという回答を受けた。その後もアジアサッカー連盟を通じて最後まで参加するように努めたが、最終的には不発となった」と説明した。
北朝鮮がなぜ今大会に参加しないのかは、明確にされていない。EAFF側に送った文書にも、正確な理由は記されていなかった。
パク事務総長は「北朝鮮が参加しない特別な理由は明らかになっていない。理由が気になって何度も聞いてみたが、回答はなかった。公文書には、参加する意向がないとだけあり、それがすべてだ」と述べた。
ただし彼は「南北関係や政治的問題が影響を与えた可能性がある。北朝鮮サッカー協会もハンドリングできないと判断している。北朝鮮がさらに大きな次元で参加することができないと考えた」と、政治的背景が理由にあるのではと推測した。
EAFFの立場では、ディフェンディングチャンピオンが参加しないため、残念な思いが大きい。だからといって特別な懲戒を下すのは難しいようだ。
パク事務総長も「別途に制裁を加えるなどの計画はない」と、ペナルティを与えることは難しいと線を引いた。
女子サッカー北朝鮮代表が参加しないため、大会規定によりEAFF予選2回戦2位チームの台湾に参加資格が与えられた。台湾サッカー協会は10月23日に参加意向書を提出し、大会参加を決定した。
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