10月22日から27日にかけて、韓国プロ野球の優勝球団を決める「韓国シリーズ」が行われた。
先に4勝したチームが優勝となる韓国シリーズでは、斗山(トゥサン)ベアーズがキウム・ヒーローズに4連勝し、3年ぶり6度目のシリーズ制覇を果たした。
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斗山のキム・テヒョン監督は「2試合連続のサヨナラ勝ちで流れをものにした」と、優勝の要因に第1戦、第2戦での劇的勝利を挙げた。
シリーズ第1戦は、斗山が4回終了時点で6-1と大きくリードしながら7回で同点に追いつかれるも、9回裏のタイムリーヒットで三塁走者が帰還してサヨナラ勝ちとなった。
第2戦も劇的な幕切れだった。2-5で迎えた8回裏に相手のエラーで1点を返すと、9回裏にパク・コンウのタイムリーヒットで3点をもぎ取り、2試合連続で劇的なサヨナラ勝ちを収めた。
2連続のサヨナラ勝ちで勢いに乗った斗山は第3戦を5-0で完勝し、優勝の運命がかかった第4戦に臨んだ。
第4戦は9-9で延長戦にもつれる大激戦となったが、10回表にオ・ジェイルの決勝打で2点を奪うと、その裏にはペ・ヨンスが試合をクローズして斗山が11-9で勝利。見事シリーズ制覇を決めた。
斗山キャプテンのオ・ジェウォンは、「選手たち皆、優勝が切実だった。特に昨シーズンはレギュラーシーズンで優勝するも韓国シリーズで敗れてしまい、トロフィーを掲げられなかった。主力選手が退団して戦力低下が嘆かれたが、それでも自信は失わなかった。この自信が我々に機運をもたらしたと言っていいだろう。レギュラーシーズンの優勝から、運がたくさんついてきた」とチームの戦いぶりを評価した。
2016年以来3年ぶりに優勝した斗山は、優勝ボーナスだけで26億9000万ウォン(約2億6900万円)が贈られる。韓国シリーズで見せた劇的なサヨナラ勝ちは、“ミラクル斗山”の名にふさわしい戦いぶりであった。
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