悔しかった。ほぼ毎日寝返りを打った。
「野球だから起こりうること」と現実を歪曲しながらも、再び映像を見た。“惨事”という用語がついたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の話だ。
韓国代表の拙戦は、選手構成のときから予想されていた。本紙『スポーツソウル』が報じたように、今回のWBC代表は歴代最弱だ。エースと呼べる投手も、勝利の立役者の役割を果たす打者もおらず、プレッシャーだけを背負って大会に出場した。
「オーストラリア戦にオールインする」というイ・ガンチョル監督と選手たちの叫びは、始まる前から後のことを心配していると読まれた。
泣き面に蜂だからといっても運が味方して勝利を重ねることもありえたが、実力では目指していた目標(ベスト4)に到達するとは、実は期待していなかった。韓国プロ野球KBOリーグのレベルが地域予選なしに本選ラウンドに進出できる、ちょうどその程度だ。
野球は不確定要素が本当に多い。審判のストライクコール1つ、ビデオ判定にかかる3分以内の時間、予想よりも攻撃または守備の時間が長くなったためにのしかかるプレッシャーなどで、結果は揺れ動く。国際大会の経験が少ない選手ほど、短期戦の経験がない選手ほど、そんな異変が競技力と直結する。
そのため実際のところ、韓国の1次ラウンド脱落自体は、それほど大きな衝撃ではない。むしろ試合結果とは別にチェコ、イタリアなど欧州諸国が「(野球そのものを楽しめば)弱くても勝てる」という虚像を実体化させたことが、さらに大きな衝撃となった。
ただ本当に悔しかったのは、日本代表の象徴として浮上した大谷翔平の小さな行動のせいだった。「同じ選手なのに、どうしてあんなことができるのだろう」という、羨望混じりの嫉妬が悔しい気持ちの始まりだ。
韓日戦の3回裏、無死2、3塁。大谷は申告敬遠を得た。バットボーイにバットを渡した後、脛と肘のプロテクターを外し、手袋を外して渡しながらそっと抱擁するジェスチャーを取った。若干の微笑みも浮かんでいる。自分の道具を受け取りに来た少年に、感謝の気持ちを表したものと映った。
KBOリーグで一度も見たことのないシーンだった。刹那の瞬間だったが、残像がかなり長く頭の中に残った。韓国選手たちはどうしてあんな態度(attitude)を取ることができないのだろうか。怒りはここから出発した。
大谷の野球の実力は世界が認めたのだから、技術的な強みを覗く理由はない。ただ、メジャーリーグで投打兼業で満場一致のMVPに上がるまで、どんな努力を傾けたかは調べる必要がある。人間性まで兼ね備えた欠点なしの選手であれば、成長過程に目を注ぐしかない。
悔しくて記憶をたどってみると、高校時代に作成したというマンダラチャートの目標達成表が浮かんだ。初めて公開されたときは通り過ぎたが、ひとつずつ見てみると、さらに腹が立った。なんで今になってこれを覗いているのかと思ったのだ。
高校1年生の時に作成した彼の最初の目標は、8球団ドラフト1位だった。目標を達成するためには、制球や球威、メンタルなど先行して成し遂げなければならない目標がある。それぞれのサブ目標は、それ自体でひとつの目標になるが、小さな目標をすべて合わせると81種類にもなる。
球威とスピード(時速160キロ)、制球などを得るための小さな課題を非常に細かく記したところも興味深いが、ドラフト1位になるには運が必要だと彼が考えたことが驚きだった。
人間性の良い人になってこそ、ドラフト1位の資格を得ることができるというのが大谷の考えだ。愛される人になって礼儀と配慮、信頼などが身につかなければならないという誓いも改めて目立った。
国際大会のように不確定要素が多い試合は、いずれにしても勝率は半々だ。勝敗とは別に、野球人自らが「尊敬される人」になろうと努力したかが、凄惨な成績よりも韓国が先に反省しなければならない部分だ。尊敬する人が失敗すれば、非難より激励の声が大きくならざるを得ない。
韓国野球が再び起き上がらなければならないという話には、盲目的な非難が多い。再建の最初の目標を成績に置けば、技術と機能にこだわるしかない。
今年WBCは「野球は楽しくなければならない」という当然の命題を確認する舞台として展開中だ。急速に変化する世界野球の流れは、優越した技術ではなく、大衆との共感だ。
スタートの段階から韓国がこの部分を逃していた事実がとても恥ずかしい。それで怒りが収まらない。
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