中国は序盤から荒いプレーで韓国にプレッシャーを与えた。躊躇ない反則、マナーを一切感じられないプレーを展開していた。
印象的だったのが得点後の振る舞いだ。後半3分に先制ゴールを決めた中国は、幾度となくピッチに倒れこんで時間稼ぎに励んでいた。
反面、延長戦で2失点すると、自分たちのファールによって倒れた韓国選手たちを強制的に起こしたり、頭に向かってボールを投げたりする姿も見られ、いわゆる“少林サッカー”を遺憾なく披露したわけだ。
さらに、中国を率いるスペイン人のアントニオ・プチェ監督までもが審判に抗議し、退場させられていた。
韓国にとっては難しい試合だったといえる。しかし、中国に先制点を奪われたあとも、韓国の選手たちは落ち着いた試合運びを見せていた。無理なプレーをせず、テクニシャンがボールを運び、ストライカーが絶え間なくチャンスを創出することで、比較的早い時間帯に追いつき、延長前半に2ゴールを決めて余裕を持って試合を終えた。
このように、U-20韓国代表の最大の強みは攻撃にある。