阪神タイガースで輝けなかった“韓国20勝助っ人投手”は今…古巣復帰で再起誓う「優勝したい」

「斗山を離れるときに“グッバイとは言わない。次があるかもしれないから”と言ったが、それだけ格別だったという意味だ」と振り返ったアルカンタラは、「(2019年に在籍した)KTウィズとの再契約に失敗した際、真っ先に手を差し伸べ、家族までよく面倒を見てくれて、野球に集中させてくれたありがたいチームだ」と、斗山への感謝を伝えた。

阪神では日本プロ野球への適応が上手く行かず、2シーズン通算で63試合4勝6敗1セーブ23ホールド、防御率3.96という結果に。来日以前の2020年に斗山で31試合20勝2敗、防御率2.54を記録し、最多勝とゴールデングラブ賞(NPBのベストナインに相当)投手部門を受賞したのと比べると寂しい数字だった。

(写真提供=斗山ベアーズ)春季キャンプでのアルカンタラ

昨季を10球団中9位で終え、久しぶりにポストシーズン進出を失敗した斗山は、現役時代に読売ジャイアンツなどで活躍したイ・スンヨプ監督を新指揮官に招へいした。そして、斗山マウンド再建の重責を果たすべく、アルカンタラも韓国の舞台に戻ってきた。

「韓国を去る前に20勝を収めたが、当然、当時の成績ぐらいに活躍したい。再びマウンドに立つ機会を与えてくれたチームなので、必ず優勝メンバーになりたいという熱望がある」とアルカンタラは強調する。

斗山がアルカンタラに期待するのは、強力な球威を武器に先発陣の支柱となる役割を果たすことだ。150kmを上回る圧倒的な球威こそ、斗山がアルカンタラを再び連れ戻した最大の理由だ。

「球威を維持するために一生懸命トレーニングをした」というアルカンタラは、「昨シーズン後にドミニカ共和国に戻り、体重を減らして、身体の可用性を高めることに集中した。良い感触をつかんでいて、体調も良い」と自信を示す。

インタビュー後、笑顔でポーズを取るアルカンタラ

キャンプ開始後、ブルペン投球はしなかったが、キャッチボールでも変わらぬ球威を見せつけた。20mほどの短いキャッチボールでは、ボールが強い回転によって跳ね返っているような、そんな錯視を起こすほどだった。

「成績に対するプレッシャーはない。ファンの期待に応えなければならないという考えがより強い」と伝えたアルカンタラは、「KBO3年目だ。優勝するときが来た」と力強く決意を明らかにした。

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