WBC韓国代表監督が大会前のゴタゴタ回避?選手の物議発言に“ノータッチ宣言”「個人的見解だ」

プロ野球KBOリーグのKTウィズの指揮も執るイ監督は、KTのキャンプ地の事前確認などのため、KTの選手たちよりも早い出国を選択した。KTの選手たちは29日に出発し、イ監督と合流する予定だ。

イ監督は出国前、報道陣の取材に応じ、「3年ぶりに海外でキャンプを行うだけに、先に到着してキャンプ地を確認しようと思っている。また、先にアメリカに行った選手たちを激励し、私も早く適応するために早く出発することにした」と早期出国の背景を明らかにした。

イ・ガンチョル監督

韓国国内で非難を浴びているチュ・シンス(40、SSGランダース)の「アン・ウジンWBC代表落選」関連の発言には慎重に口を開いた。

かつてテキサス・レンジャーズなどメジャーリーグで活躍したチュ・シンスは、オフシーズンを過ごすアメリカ国内でラジオ番組に出演。そこで、昨季KBOリーグで最優秀防御率(2.11)に最多勝2位(15勝)、最多奪三振(224個)と圧巻の活躍を披露した投手アン・ウジン(23、キウム・ヒーローズ)が、学生時代に起こしたいじめ問題の余波でWBC韓国代表を落選した件について指摘した。

チュ・シンスは「明らかに誤った行動をした」としながらも、「非常に残念だ。パク・チャンホ先輩に続く才能を持った選手だが、韓国では許しを得ることは難しいようだ。アン・ウジンのように不合理な処遇を受ける後輩のために、先輩たちが乗り出さなければならないが、誰も出てこない」と、韓国球界を批判するとともにアン・ウジンを擁護した。

韓国野球の未来を思っての発言だったが、国内の世論は非難の声で沸き起こった。

チュ・シンスの発言が、いじめ問題の深刻性に対する認識不足はもちろん、被害者を考慮しない失言だという「不適切発言」と捉えられたからだ。そこにチュ・シンス自身の代表をめぐる行動まで再び俎上に上がり、議論は一層大きくなっている。

ただ、これに対しイ監督は「個人的な考えだ。選手ごとにそれぞれ自分の考えがある。プロ野球発展のために話したことだと思う」とし、「個人の意見なので、私がこの場で離すことではないと思う」と明言を避けた。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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