マリノスから全北移籍の天野純、洪明甫監督の「嘘つき」発言に言及「蔚山からオファーはなかった」【現地取材】

「蔚山とは昨年夏から契約に対する話をしましたが、シーズンが終わるときも、終わった後も正式オファーはありませんでした。僕は残りたいという話をしたし、コミュニケーションもしました。僕のエージェントも契約延長について交渉の意志を伝えました。クラブから本気で考えて席を作ってくれたことはありませんでした。蔚山に契約する考えがないと受け入れました」

前日の11日、ホン監督は「天野は私が会った日本人のなかで最悪だ。我々の選手とクラブを尊重しなかった。プロはお金によって動くこともあるが、私に“(お金は)構わないから残留する”と話した」と報道陣に語った。

続けて、「私はクラブ側に(レンタル元の横浜FMに)レンタル料を多く払えるのであれば準備しようと言ったが、(天野は何の話もなく)全北現代に行った。最初から率直に話していれば、我々のチームに貢献してくれただけに、いつでも送り出すことができた。我々のチームに来て成長した部分もあると思うが、お金のためにこのようなやり方でチームを離れてしまうのは違うと思う」と天野を強く批判した。

天野が約束を守らず、金銭的理由のために蔚山現代と自分に背を向けたとして、一種の“裏切り者”の烙印を押したのだ。

記者会見に出席した天野純

天野は昨シーズン、横浜FMからレンタルで蔚山現代に加入し、リーグ戦30試合9ゴール1アシストを記録。チームの17年ぶりKリーグ制覇に大きく貢献した。

現役時代にベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)や柏レイソルで活躍したホン監督とは良い縁を結び、来季も再び蔚山現代でプレーすると見られていたが、オフに予期せぬ状況が発生した。

天野は、蔚山現代が契約延長に対する意思がなかったにもかかわらず、自身の全北現代加入のニュースが伝えられた後、一歩遅れて獲得の意思を明らかにしたと伝えた。

天野は「蔚山に残ると言ったのは事実です。タイミングを見ると、全北から正式オファーが来た後、蔚山でミーティングをしました。その場では残ると伝えましたが、その後は正式なオファーがありませんでした。現場の温度差に困惑しました。契約について正式に話したことはなかったのに、全北のオファーを聞いた後にミーティングをしようと言ったこと自体が、僕を全北に送るのが嫌でそうしたのだろうと考えるしかありませんでした」ときっぱり述べた。

「全北の選手として3冠を達成したい」

一方、全北現代側は誠意を見せ、早期から獲得の準備を進めていた。天野は「ミーティング後、ホン監督と個別に話した席はありませんでした」とし、全北現代に移籍した背景をこう説明した。

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