韓国の男子プロバレーボール選手チョ・ジェソン(27)が“兵役不正”問題に包まれている。
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チョ・ジェソンが所属する安山OK金融グループ・ウトメンは12月27日、「25日、チョ・ジェソンが兵役不正に関与したため、捜査機関に調査を受ける予定だという事実を球団に自己申告した」と発表した。現在、チョ・ジェソンは練習から排除され、球団の宿舎で荷造りをしているという。
チョ・ジェソンはポータルサイトを通じてブローカーと接触したとされている。20代前半の時に受けた兵役身体検査で現役入隊等級を受けたチョ・ジェソンだが、2021年1月に“てんかん”で再検査を受けなければならないと球団に知らせていた。
当初、球団はチョ・ジェソンの国軍体育部隊入りでチームからの離脱を計画していたが、てんかんの薬を飲むことになれば1年後に再検査を受けなければならないため状況は一変。急な出来事に、球団はチョ・ジェソンを含めたシーズン運営計画を立てざるを得なかった。
そして今年2月に受けた再検査で、チョ・ジェソンは4級社会服務要員となった。「社会服務要員」とは、兵役判定検査で「4級(補充役)」の判定を受けた人が現役兵の代替として公的機関で勤務する制度のこと。区役所や福祉施設などに所属し、自宅から配属先まで通うことになる。
シーズン途中に、主力選手に兵役不正問題が出ることは球団も予測できない。今回の件について関係者は「兵役身体検査の症状などを球団で別途確認することも、する手段もない。選手が言ったことを信じなければならない立場だ」と話している。
被疑者としての出席通知を球団に知らせたのも、4日が経ってからだった。その期間、チョ・ジェソンは大田(テジョン)でのアウェーゲームに臨んでいた。
そして休暇から復帰した25日夕方、OK金融のソク・ジヌク監督に事実を知らせ、ソク監督が球団に報告。関係者は「どんな理由のためなのか詳しく聞いてはいない」と話す。
事実を確認した球団は「選手が調査に誠実に臨めるようにする」とし、「現在、捜査機関で調査が進行中の事件のため、具体的な内容は結果を見てみなければならない。もし当該選手の犯罪容疑が事実と確認された場合、球団は厳密に処理する」と明らかにした。
なおチョ・ジェソンはOK金融グループの主軸として活躍している選手だ。今季はアタック成功率6位(52.48%)、得点11位(194得点)の数字を残している。そして8月にはAVCカップ代表として国際舞台で戦っていた。
今回の事件によって、2023年1月29日に開かれるVリーグオールスター戦への出場可否もわからなくなった。韓国バレーボール連盟(KOVO)の関係者は27日、とある韓国メディアとのインタビューで、「(オールスター戦のリストから)外れる可能性が高いが、現在は慎重に見守っている。調査結果が出たあと、措置を取る予定だ」と明らかにした。
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