10日も経たず辞任したサッカー韓国女子代表監督…韓国サッカー界全体の“悪習”だ

2019年09月10日 サッカー #女子サッカー
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サッカー韓国女子代表のチェ・インチョル監督が公式就任から10日も経たず、辞任した。過去、選手に暴行した疑惑が浮上して論議が巻き起こり、最終的には自ら辞任した。

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監督選任を総括する韓国サッカー協会キム・パンゴン代表戦力強化委員長は9月10日、ソウルのサッカー会館で会見を開き、今回の事件について詳細に説明した。

キム委員長は「チェ監督の性格が強いということは知っていた。他の能力は優れていたが、選手たちに強く接するという部分を憂慮し、複数の選手を会って現場指導者の話も聞いた。インタビューの過程でチェ監督にも、その話をした。成熟でなかったし、若かった頃の話で今はその選手との関係を改善したと告白した。移籍を手伝い、選手がオフシーズンに直接訪ねてきたとも聞いたので、あまり心配していなかった」と明かした。

そして「さらに疑って、もっと慎重にすべきだったという物足りなさがある。おろそかな部分があったことを謝罪申し上げる」と、落ち度があったことを認めた。

韓国サッカー協会の検証と失敗とは別に、今回の事件は、韓国サッカー界全体に残っている不条理な一面を見せつけた。

韓国サッカーは長期間、指導者の高圧的な態度や、時には暴行と暴言という不条理に、正当性を付与している。結果さえ出せばいいという認識のなかで、正当化されてきた。

しかし今は時代が変わった。個人的な行動の一つひとつに対して責任が鋭敏になった社会だ。過去に比べて、人権に対する認識も精巧になった。韓国サッカー界もその点を認識しなければ、いつまでも悪習から抜け出すことができない。

辞任したチェ・インチョル監督

キム委員長は「劣悪な環境で、時には私たち指導者が無知だった。成熟していない部分もある」とし、「社会が必要としている部分がある。かなり高いレベルの道徳、人権意識を求めている。社会の早い変化に、指導者がついていけていないと思う。私自身もそうだ。10年、20年のことをすべて振り返れば、1人も自由になれないはずだ。誰もが反省しなければならない。私たちは、さらに啓発し、改善して反省しなければならない」という言葉で、韓国サッカー界の変化を促すメッセージを残した。

女子サッカーの限界と劣悪さがそのまま現れた事件でもある。チェ監督は、もともと強いキャラクターとして有名だった。協会がチェ監督を選任したときも、関係者の間では彼の過酷な性格を懸念する人々が少なくなかった。

しかしキム委員長にとって、選択肢は多くなかった。すぐに来年2月のオリンピック予選の準備が必要であったため、外国人監督の選任は危険だった。韓国内の指導者には、能力が優れた女子サッカー指導者が多くないのが現実だ。そのなかでは、チェ監督の実力が優れていた。

キム委員長が「与えられた規準をクリアする人は、何人もいなかった。それですら完璧ではなかった」と明かし、「それでも厳しい環境で働く人にチャンスを与えることも、価値があると判断して決定した」と語った背景だ。

キム委員長は“空席”となったサッカー韓国女子代表の監督選任のために、第2候補と接触して交渉を行う計画だ。

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