“72ホール・ノーボギー”で今季4勝目、コ・ジンヨンが強さの秘訣を明かす

2019年08月26日 ゴルフ #米国女子ツアー

世界ランキング1位のコ・ジンヨンがシーズン4勝目を、“72ホール・ノーボギー”という圧巻の内容で成し遂げた。

コ・ジンヨンは8月26日(日本時間)、カナダ・オンタリオ州で行われた「カナディアンパシフィック女子オープン」(賞金総額225万ドル)最終ラウンドで、ボギーなしの8アンダーをマークし、通算26アンダーで圧勝した。

26アンダーは同大会の最少スコアであり、2016年のアリヤ・ジュタヌガン(タイ)が保有していた23アンダーを3打減らした記録だ。またコ・ジンヨン個人としても、米国女子ツアーで初の72ホール・ノーボギーというプレーで優勝したことになる。

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コ・ジンヨンの“ノーボギー行進”は、「AIG全英女子オープン」の3日目 2番ホール以降、106ホールも続いた。現地でもこの記録に大きな関心を見せた。

(写真提供=LPGA)今季4勝目を飾ったコ・ジンヨン

コ・ジンヨンは大会終了後、メディアルームで行われた公式インタビューで、「昨日の夜に友達がノーボギー行進が続いているという話をしてくれた。だから最終日もノーボギーで行こうと決心したが、その通りにできた。自分自身にすごいと言ってあげたい」と話した。17番ホール(パー3)でバーディーを記録したときに優勝の事実を知ったというコ・ジンヨンは、「9番ホールをパーセーブできたことが決定的だった」と振り返った。

パー5の9番ホールでコ・ジンヨンは、セカンドショットとして3番ウッドを選択した。しかし打球はギャラリーを超えてペナルティエリアに落ち、しばらくボールを探していたコ・ジンヨンはアンプレアブルを宣言した。

ボギーの危機だったが、ピンまで63mの地点から行った4番目のショットがピン側2mに止まった。コ・ジンヨンは「運悪くハザードにボールが落ちて、1打罰を受けたが、パーセーブをやり遂げた。本当に重要なパーだった。9番ホールをパーセーブできたおかげで、72ホール・ノーボギーを達成することができた。自信を取り戻してくれたホールだった」と振り返った。彼女は「72ホールでノーボギーだったのは初めて」と説明した。

もともとは韓国に戻って休息を取る予定だったが、スケジュールを調整してカナディアンパシフィック女子オープンに参加した理由を「カナダが好きで、アイスカプチーノがとても美味しいから」と冗談交じりに答えたコ・ジンヨンは、「カナダ人コーチと昨シーズン最終戦CMEグループ・ツアー選手権直後から2週間、ショートゲームのトレーニングを集中的にしたことが、良い成績を残せている秘訣」と述べた。

当時コ・ジンヨンは成功裏にルーキーシーズンを送ったが、休息のかわりに練習を選択して目を引いた。ショートゲーム専門のコーチと2週間、アドレスの姿勢やボールの位置などを微調整し、コ・ジンヨンは自信を得た。コ・ジンヨンは「コーチは最近もほぼ毎試合やってきて、パットのアドレスやボールの位置などを見てくださる。その時、クラブからマインドまですべてを変えたのが大きな助けになった。本当に感謝申し上げたい」と強調した。

自国選手の優勝を望んでいたカナダメディアに、3位タイ(19アンダー)で大会を終えたブルック・ヘンダーソンの印象を賞賛する配慮も見せた。優勝を予感した後、18番ホール(パー4)のグリーンに移動しながら、ディフェンディングチャンピオンのヘンダーソンと肩を組んで明るい表情を見せて、注目を集めた。

コ・ジンヨンは「ブルックと一緒に歩くと、観衆の歓声が聞こえた。だから“ブルック、あなたのための歓声だ”と言ったら、彼女は“いや、あなたに送るよ”と言って笑った。ブルックはいつも良いオーラを与える友人だ。とても良い」と話した。

コ・ジンヨンは「ポートランドに戻った後、韓国に行く予定だ。韓国にいるとき、両親と多くの時間を過ごせなかったので、家族や友人と一緒に4勝目を祝いたい。お酒も飲む」と、笑いを誘った。それとともに「トロフィーが大きてびっくりした」と明るく笑った。

ショットだけでなく、インタビューでも世界ランキング1位らしい堂々とした姿を見せたコ・ジンヨンだった。

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