韓国で世界的なサッカースター、クリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)の“欠場騒動”が収まらないなか、ついに法的措置が取られた。
法務法人LKBパートナーズのオ・ソクヒョン弁護士が7月29日、ソウル地方警察庁サイバー捜査隊に、ユベントスとチームKリーグとの親善試合を主催したTHE FESTA社と、ロナウドの所属チームであるユベントスFC、そしてロナウド本人を詐欺の疑いで告発した。
オ弁護士は告発状を提出し、「主催側と所属チームはロナウドが試合に出場する意思や能力がないことを知っていた可能性が高い」と主張したという。また試合中に電光掲示板に標示された不法賭博サイトの広告と関連して、国民体育振興法違反の疑いで告発した。
韓国サッカーファンによる集団訴訟の動きも続いている。
悪天候であったにもかかわらず、最高40万ウォン(約4万円)を支払ってロナウドの試合を見るために競技場を訪れたファンたちは、主催側を相手に損害賠償請求の集団訴訟に乗り出した。
主催側が事前にロナウドの出場を前面に出してチケットの販売を宣伝したが、実際にロナウドはピッチに立たなかったことが訴訟の理由だ。現在、韓国内のファン2300人余りが集団訴訟に参加する意思を明らかにしている。
これに対して大会を主催したTHE FESTA社は、ロナウドが45分間出場するとの条項が盛り込まれた契約書の原文の一部を公開して、無念を訴えている。
【関連】C.ロナウドには契約書も紙切れか。韓国に怒りと傷だけ残した90分
ロナウドは7月26日、ソウル・ワールドカップ競技場で開かれたチームKリーグとユベントスの親善試合に、少なくても45分間以上出場することを条件に来韓したが、ピッチに姿を現さなかったことで議論になった。
さらに事前に予定されていたファンサイン会、ファンミーティングなどの日程もすべてキャンセルした。
韓国で“クリロナ欠場騒動”が続くなか、ロナウドはSNSに「家に帰ってきて良い(Nice to back home)」などと意に介さない様子を見せており、さらに怒りを買っている。
前へ
次へ