天皇杯3回戦、東京Vが川崎Fを破る。城福浩監督「腰が引けるような試合だけはしたくなかった」

2022年06月22日 サッカー #玉昌浩

6月22日、J1の川崎フロンターレとJ2の東京ヴェルディによる「天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会」3回戦が等々力陸上競技場で行われた。

試合は前半39分に佐藤凌我がゴールネットを揺らし、東京ヴェルディが先制。川崎フロンターレは後半から選手を入れ替え、巻き返しを図ったが、東京ヴェルディが無失点で守り切り、1-0で勝利を収めた。

「自分たちが取り組もうとしているもの、その手ごたえがほしいという意味では、腰が引けるような試合だけはしたくなかった」とは、東京ヴェルディの城福浩監督。6月13日の監督就任から短い時間だったが、「選手たちは、やろうとしていることを90分、具現化してくれた」と評価した。

「もちろん、マテウスのビッグセーブ、あるいは選手が良く戻ったところで防いだこともある。そこも含めて、自分たちがラインをギリギリまで上げるところ、戻すところは、短い時間でも良く体現してくれた」

(写真提供=日本サッカー協会)東京ヴェルディ

また、城福監督は無失点の要因についても説明した。

「自分たちは相手陣でサッカーをしたい。そのためには前から行かないといけない。そのためにはラインを上げなければいけない。だが、ラインを上げるとひっくり返される場面がある。それを覚悟のうえで、こまめに、大胆にラインを上げ、センターバックがハーフラインをまたいで守備をするようなアグレッシブさは、今日も垣間見せてくれた」

ただ、今日の相手は川崎フロンターレ。奪い切れないときには我慢する時間もあったが、ペナルティエリアの奥深くまで入られるシーンはそれほどなかった。

「僕らは“ボックスアウト”と呼んでいるが、ペナルティエリアから相手を出す。そこから守備をもう一度する。もう一つは、クリアしてばかりだと守備は恐らくもたないので、奪ったところから、我々らしく勇気を持ってつないで、チャンスがあればカウンターをやる、そうでなければ、相手陣でサッカーをやる、というところの両輪は“少し”とあえて言わせてもらうが、それも見せられた」と振り返った。

(写真提供=日本サッカー協会)川崎フロンターレ

一方、川崎フロンターレの鬼木達監督は、「負けに対する悔しさしかない」とし、「気持ちのところで、もっともっと強気で行かないと、特に天皇杯というものは非常に難しいものになる」とコメントした。

(文=玉 昌浩)

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