イ・ガンインの移籍問題も複雑に…U-20W杯準優勝の主役たちが“成長痛”に悩んでいる

2019年07月25日 サッカー

U-20ワールドカップ準優勝の栄光は、もはやない。選手として経験しなければならない“成長痛”だけに、苦しいのも仕方ない。

チョン・ジョンヨン監督が率いたU-20韓国代表は去る6月、ポーランドで開かれたU-20ワールドカップで準優勝し、韓国サッカーの新たな歴史を描いた。優勝には失敗したが、韓国サッカー史上初めてFIFA主催大会で決勝進出という快挙を成し遂げた。

しかし順風満帆に見えたU-20の主役たちの現実は、冷ややかなものだ。

まずイ・ガンイン(バレンシア)は移籍問題を置いて、所属チームとの対立が続いている。U-20ワールドカップで2ゴール4アシストを記録し、ゴールデンボール(大会MVP)を受賞したイ・ガンインの価値は上がっており、複数のクラブが移籍の意思を明らかにした。

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昨シーズン、これといった出場機会を得ることができなかったイ・ガンインは、実戦経験を積めるチームを強く望んでいる。しかしバレンシアは、完全移籍は不可能という確固たる立場を示した。バレンシア首脳部は最近、シンガポールで緊急会合を持ったりもした。

イ・ガンインの移籍問題が“五里霧中”であるなかで、もしチームを移ったら、いち早く適応することが新たな彼自身への課題として浮上している。

イ・ガンイン

U-20ワールドカップの輝かしいファインセーブで注目されたGKイ・グァンヨン(江原FC)は、Kリーグでの厳しい現実に直面している。Kリーグデビュー戦となった5月の浦項スティーラース戦では、4失点を許した。チームが5ゴールを決めて敗戦は免れたが、U-20韓国代表の正GKとしてのプライドは傷ついた。

切歯腐心したイ・グァンヨンは7月21日の蔚山現代戦で、再び先発のチャンスをつかんだ。江原のゴールキーパー2人が同時に負傷したためだ。しかしこの日もイ・グァンヨンは2失点し、チームのリードを守れなかった。

司令塔キム・ビョンス監督は「2回目出場だが、冷静によくやった」とかばったが、イ・グァンヨンは2試合で6失点という残念な結果を残しただけだった。

イ・グァンヨン

DFイ・ジェイク(江原)は、新たな挑戦を準備する。

昨シーズン、リーグ8試合に出場したイ・ジェイクは、今シーズンは3試合出場にとどまった。キム・ビョンス監督が注目選手として挙げたが、U-20ワールドカップ参加後は1度も出場できなかった。負傷の影響もあったが、候補者リストに名前を数回入ったのがすべてだった。

結局イ・ジェイクは、カタールのアル・ラーヤンSCへの移籍を決めた。アル・ラーヤンは7月24日、公式ツイッターを通じてイ・ジェイクの入団を発表。7月22日にメディカルテストを受けたことを伝えていたが、正式に江原から移籍することとなった。

(写真=アル・ラーヤン公式Twitter)イ・ジェイク

他の選手たちも状況は似ている。

チョン・セジン(水原三星)は負傷で長期離脱。コ・ジェヒョン(大邱FC)は今季2試合の出場がすべてだ。2部リーグ所属のオ・セフン(牙山ムグンファFC)、ファン・テヒョン(安山グリナーズFC)、オム・ウォンサン(光州FC)もピッチに立ってはいるものの、所属チームで確固たる地位を築いてはいない。

U-20韓国代表の“長兄”であるチョ・ヨンウク(FCソウル)が、たまに出場機会を与えられている程度だ。

U-20ワールドカップで準優勝という輝かしい成績を残した主役たちの“成長痛”が続いている。

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