6月8日、J1リーグのFC東京と岩手県代表の富士大学による「天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会」2回戦が、味の素スタジアムで行われた。
「メンバー表を見たときにびっくりした」とは富士大学の高鷹雅也監督。というのも、鹿島アントラーズ戦、清水エスパルス戦と直近のリーグ戦に出場していたFC東京の主力選手が、今回もメンバーに名を連ねていたからだ。
FC東京のアルベル・プッチ・オルトネダ監督は、この試合を「我々にとっては、引き続き成長し続けるために重要な試合」と位置付けていた。
試合は、前半36分に渡邊凌磨のゴールで均衡を破り、続く前半43分にアダイウトンがPKで追加点を決めたFC東京が2-0で勝利を収めた。
「みなさんは疑うかもしれないが、我々にとっては今シーズンのなかで最も難しい試合の一つだった」と明かしたアルベル・プッチ・オルトネダ監督。
その難しさについて、大学生は失うものがないこと、インテンシティーの高いプレーをしてくること、また、点が入らない状態が長く続いてしまうとナーバスな展開になることなどを挙げた。
「そのような難しい試合を前にして、選手たちは集中してこの試合の難しさを理解したうえで、しっかりと正しいプレーをしていた。そういう意味でも選手たちのプレーは評価している」
今日の試合を通じて、チームはさらに成長したとアルベル・プッチ・オルトネダ監督は総括した。
(文=玉 昌浩)
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