関東大学サッカーリーグ、青山学院大学が3連勝。「強さを表現してくれている」と清水厚監督

2022年04月17日 サッカー #玉昌浩

4月16日から17日にかけて、「JR東日本カップ2022第96回関東大学サッカーリーグ戦」第4節が行われた。

16日、明治大学と桐蔭横浜大学の1部第4節の試合が行われた。

試合はセットプレーから2得点した明治大学が勝利を収めたが、桐蔭横浜大学にとってはどうしても勝ちたい理由があった。

「3日前にずっとがんと戦っていた、増尾健という分析のメンバーが亡くなった。関東大学サッカーの全試合で黙祷のセレモニーもしてくれた。みんなで彼のユニフォームも作って、今日は相手がどうこうとかではなくて、しっかり勝って送り出す。その思いだけだった」と桐蔭横浜大学の安武亨監督は説明した。

「ミーティングでも、明治はどういうチームだから、こうやって戦おうという話は一切していない。“増尾健をいい形で送り出そう”しか話していない。そういうのは戦術を凌駕する。選手たちも、今日勝てば皆さん取材してもらって記事にしてくれて、生きた証をじゃないけど、残せるように頑張ろうと言っていた」と言う。

しかし、「その我々の強い思いを上回って、明治の方が強かった」とし、「後期に向けていい目標ができた。明治よりも強くなって、後期やり返せるように頑張りたい。悔しい」と涙ながらに語った。

17日には、東京学芸大学と青山学院大学の2部第4節の試合が行われ、試合終了間際にコーナーキックから1点を奪った青山学院大学が1-0で勝利を収め、開幕から無敗の3連勝を飾った。

42年ぶりに東京都リーグに降格し、昨年は東京都リーグを戦った青山学院大学。

「僕が監督になる時に、“上手い青学”というのは良く言われていたが、上手くて強い、強くて上手い、という面では足りていなかった。では、どういうところから強さを出して行くかということで、みんなに変化を求めて、日々トレーニングで臨んでいった」と清水厚監督。

1年で関東リーグに復帰して、3戦し無失点の3連勝。好調の要因について、昨年の東京都リーグでつかんだ自信と強さを挙げる。

「昨年の東京都リーグでは、本当に難しいゲームが多かったが、そこで勝ち切るチームを作るために、しっかりとした守備から、いい攻撃をするという流れをつかんで、今も戦えている。ギリギリのところで勝負がかかったゲームを取れてきた自信を、関東リーグでも表現できている」と説明。

また、「今回の関東リーグに対して、我々はチャレンジャーの立ち位置。新たなチームとしてチャレンジしていく。地道に自分たちが1試合1試合、点に対してもチャレンジしていく。それを精神的にも表現してくれ」と言い続けているとし、「上手いというところはまだ見せられていないが、強さというところはみんなが表現してくれている」と評価した。

(文=玉 昌浩)

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