デンソーカップ、「山田新の意地を見た」と関東選抜A・小井土正亮監督

2022年03月11日 サッカー #玉昌浩

3月11日、「第36回デンソーカップチャレンジサッカー」グループBの第3節、関西選抜と関東選抜Aの試合が行われた。

この試合、引き分け以上で決勝進出が決まる関西選抜だったが、試合前日に中田雄一朗監督は「今年は誰が出ても、面白い21人を選出できた。関西は関東と戦って勝ちたいという思いがすごくある」と話していた。

特に、「優勝を宿命づけられている」(小井土正亮監督)関東選抜Aは勝ちたい相手。

試合は、後半風上に立った関西選抜が立て続けにコーナーキックを獲得する。3本目となった後半10分のコーナーキックでは、福井和樹が左足でインスイングのボールを供給し、それを山田剛綺が頭で合わせて関西選抜が先制する。

関東選抜Aは高吉正真のロングボールを収めた山田新がPKを獲得。後半32分にそのPKを山田新が、自ら蹴り込んで同点とする。

勝たなければ決勝に進めない関東選抜Aは終盤、中野就斗を前線にあげてパワープレーを仕掛けるが、得点には至らず。試合は1-1の引き分けで終わった。

試合後、関東選抜Aの小井土正亮監督は決勝進出を逃したことについて、「残念な結果だと言えるが、一個一個の結果を見ていけば負けた試合があったわけではないし、一方的に押し込まれて情けない試合をしたわけではないので、胸を張って3位決定戦に臨みたい」と話した。

また、「アタッカー陣がこのシリーズでは思うような結果を出せないなかで、山田新が個人の力でPKもぎ取ってPK蹴り込んでという意地を見せてくれた」と評価。

さらに、「センターバックの中野就斗と山﨑大地はJリーグが決まっている選手だし、相手の10番の木村勇大も同じくJリーグで試合に出ている選手。そこのバトルは大学サッカーを代表するバトルだったので、そこは見ていても面白かった。こういうバトルを日常にしなくてはいけない」と語った。

一方の関西選抜・中田雄一朗監督は、「勝ちたかったが、上に行くためには引き分け以上ということもあったので、最後の交代を攻撃的に行くのか、引き分けに行くのかというところで、守って引き分けに行く判断をして選手を選んだ」と説明。

「ファイナリストになれたことは、関西として久しぶりなのでうれしく思う」とコメントした。

(文=玉 昌浩)

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