春季キャンプの開始が目前に控えている韓国プロ野球界だが、現在は防疫対策に追われている。
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韓国野球委員会(KBO)は各球団と意見を交わしており、防疫対策作りに頭を悩ませている。早ければ来週には、春季キャンプの防疫対策を公開する予定だという。
韓国の中央防疫対策本部が発表した新型コロナ新規感染者は6603人(20日0時基準)だった。新規感染者が6000人台となったのは、2021年12月24日以来、約1カ月ぶりのことだ。
1日あたりの感染者数が7000人を超えれば、防疫対策も対応段階へと転換する。最悪の場合、1日あたりの新規感染者が9万人に達する可能性もあると防疫対策本部は見ている。
空気中での感染力が強いオミクロン株は、短期間で感染者が急増する傾向がある。重症化率が低いため、オミクロン株感染者は7日間の在宅治療に切り替わるなど、変化が避けられない状況だ。
春季キャンプに向けての準備で忙しい各球団も防疫対策に追われている。慶尚南道昌原(キョンサンナムド・チャンウォン)でトレーニングをしていたプロサッカーKリーグの仁川(インチョン)ユナイテッドは、チーム内で感染者が20人も発生したため、トレーニングを中断している。
ほかのKリーグクラブも、一部の外国人選手が入国過程で陽性判定を受けるなど、不安要素を露呈した。そのため、KBOもKリーグの感染拡大と防疫対策を注視するしかない環境に置かれている。
各球団は早ければ2月1日、遅くても3日から春季キャンプを始める。ほとんどの選手たち3回目のワクチン接種を済ませているが、オミクロン株を100%防ぐことはできない。
KBOの主要関係者は、「2021年水準の防疫対策を今年も適用すべき」とし、「選手団、球団関係者、メディアなどの動線を細分化する作業を進めている」と述べた。ワクチンパスを適用することも可能で、関係者全員をPCR検査したあと、キャンプ地に出入りするよう強化する案も考慮している。
球団関係者も、「昨年のスプリングキャンプと同様、選手の外部との接触は徹底的に制限する方向で考えている。今年も国内で春季キャンプを行うため、選手の動線を徹底的に管理し、感染者が発生しないようにするのが最大の課題」と口を揃えた。
しかし、不確定要素は外国人選手たちだ。2021年もごく少数の選手たちがワクチン接種を拒否するなど騒ぎが起きたため、外国人選手に対する防疫パス適用の可否が肝となる可能性が高い。
最近では、男子テニスのノバク・ジョコビッチが個人的な理由でワクチン接種を拒否したため、メジャー大会が開かれるオーストラリアでビザが発給されなかったことで訴訟を起こすなど、問題となっている。
そのため、一部の地方自治体はワクチン接種を完了していない選手の出入りを全面統制しているという。これは、大規模な人員が長期間滞在する春季キャンプの特性上、地域感染を遮断するための最小限の措置という説明だ。ホームタウン以外の場所でキャンプを行う球団は、選手全員が48時間以内に陰性確認書を提出しなければならないことが確認された。
オミクロン株が主要株に置き換われば、新型コロナが風土病に転換するという観測も出ている。とは言え、直近の爆発的な流行には備えなければならない。選手内で集団感染が発生すれば、1年間のペナントレースが駄目になる可能性もあるからだ。
いずれにせよ、韓国プロ野球界の決断に注目が集まっている。
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