女子ショートトラック韓国代表のシム・ソクヒ(24)が韓国氷上競技連盟のスポーツ公正委員会が下した懲戒処分が不当だとして提起した効力停止仮処分申請を、裁判所が棄却した。
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1月17日、法曹界によると、ソウル東部地裁民事合意21部(イム・テヒョク主席部長判事)は同日、効力停止仮処分申請を棄却した。
シム・ソクヒは昨年、とある韓国メディアを通じて、2018年平昌冬季五輪当時に代表チームのコーチと交わしたとされるメールが公開された。
そこには、ほかのコーチやチームメイトを露骨に非難し、八百長を疑わせるような内容が含まれていた。これは、シム・ソクヒに性的暴行を加えた容疑で懲役13年の実刑が確定した元韓国代表コーチのチョ・ジェボムが、裁判の過程で得た資料をメディアに流したものだ。
八百長疑惑に関しては、連盟調査委員会による調査の結果、明白な証拠が見つからなかったため、すでに疑惑が払しょくされている。
ただ、メール公開によって明かされたコーチへの悪口やチームメイトを卑下する行為についてはシム・ソクヒ自身も認めた。
そして昨年12月21日、韓国氷上競技連盟のスポーツ公正委員会は、国家代表選抜及び運営規定第15条の誠実義務及び品位維持規定に基づき、「スケート選手としての品位を著しく損ねた」として、シム・ソクヒに対し資格停止2カ月の懲戒処分を決定した。
シム・ソクヒは昨年5月に行われた2021-2022シーズンの国家代表選抜戦女子部で優勝し、2月4日に開幕する北京五輪出場権を獲得していたが、資格停止期間が来る2月20日までであるため、大会出場が絶望的となった。その後、スポーツ公正委員会の懲戒が不当だとし、今月3日に効力仮処分申請をしていたが、今回の棄却で北京五輪出場は不可能となった。
韓国氷上競技連盟の弁護人は、今回の判決について「五輪開催期間に起きたことで、メッセージ自体が国家代表の品位維持に違反したという点が認められた。シム・ソクヒ側はメッセージの違法流出を主張したが、民事手続きではそうした刑法上の厳格な証拠法則が適用されない」と主張した。
シム・ソクヒは2014年ソチ五輪で金1、銀1、銅1のメダルを獲得、2018年平昌五輪でも女子3000mリレーで金メダルを獲得するなど、ショートトラックの“若きエース”として活躍していた。
ただ、そんな彼女が代表を抜けることになったため、韓国の北京五輪3000mリレーでのメダル獲得は困難になると見られる。
シム・ソクヒの不参加により、韓国は代表選抜戦2位のチェ・ミンジョン、同3位のイ・ユビン、同4位のキム・アラン、同5位のキム・ジユのほか、同6位のソ・フィミンが繰り上げで北京五輪に出場する見通しだ。
韓国氷上競技連盟は来る20日午後、競技力向上委員会を開き、北京五輪に出場するショートトラック代表メンバーを最終確定する予定だ。
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