全日本大学サッカー選手権、駒澤大学が制す。秋田浩一監督「サッカーは点数を取るゲーム」

2021年12月25日 サッカー #玉昌浩

12月25日、阪南大学と駒澤大学の2021年度第70回全日本大学サッカー選手権大会決勝戦が行われた。

試合は前半12分に、松原大芽のボレーシュートで阪南大学が先制。駒澤大学は前半36分、荒木駿太のクロスを土信田悠生が頭で合わせて同点とする。

阪南大学は後半3分、藤原雅弥の得点で再びリードする。しかし、駒澤大学は後半13分、荒木駿太のコーナーキックから宮崎鴻がヘディングで同点とし、後半28分には小針宏太郎のセンタリングを島崎翔輝が詰めて逆転。このゴールが決勝点となり、試合は3-2で駒澤大学が勝利を収め、全日本大学サッカー選手権大会を制した。

試合後、駒澤大学・秋田浩一監督は、「大会を通じて、特にディフェンス力がすごく良かった。前からも含めて、中盤も全て、守備力が良かった」と守備を評価。攻撃についても、「前3枚が毎試合得点を取ってくれている。それが大きな勝因だと思う」と振り返った。

「あとは、4年生が最後の大会、一生懸命まとまって良くやった」と4年生を称えた。

“駒澤大学のサッカー”を貫ける秘訣について、「信頼関係を築くこと」を挙げ、説明した。

「それ程、長けている選手はいないが、そのなかでも速い、高さがある、強いなど、選手の良いところがあれば、選手の能力に合わせてやる。例えば、10回ヘディングをして、8回勝つのであればそれを使った方がいい」。

「サッカーは点数を取るゲーム。パスを50本つないで1点をくれるなら、まるっきり考えは変わるが、うちの選手がゴールを取るためには、どうするのがいいのかというのが、一番大事だと思う。だから、速くボールを回すとか、速く前に行くとか、高さがある時は高さを、速い子がいる時は、速さを使う」と詳述した。

「選手には“俺たちはこういうサッカーをやってきた”という戸惑いもあると思うが、そういうなかで、しっかり信頼関係を築くことが大事。20歳を過ぎると人の話を聞く力も出てくるし、自分の意見も言うけれど、受け入れる力が出てくる。選手にずいぶん助けられながら、それができたと思う。やっぱり信頼関係が一番だと思う」と語った。

(文=玉 昌浩)

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