チームメイトへの陰口や八百長の疑惑がもたれた女子ショートトラック韓国代表シム・ソクヒ(24)は、開幕が迫る北京冬季五輪に出場することができるのだろうか。
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韓国氷上競技連盟は12月21日午後3時、ソウル松坡(ソンパ)区のオリンピック公園にある連盟会議室でスポーツ公正委員会(賞罰委員会)を開き、シム・ソクヒの懲戒可否を決定する。
シム・ソクヒは最近、とある韓国メディアによって、2018年平昌冬季五輪当時に代表チームのAコーチとやり取りしたとされるメールが公開された。
そこには、ほかのコーチやチームメイトを露骨に非難し、八百長を疑わせるような内容が含まれていた。これは、シム・ソクヒに性的暴行を加えた容疑で懲役13年の実刑が確定した元韓国代表コーチのチョ・ジェボムが、裁判の過程で得た資料をメディアに流したものだ。
もっとも、八百長疑惑はすでに晴れた状態だ。去る8日に発表された連盟調査委員会の調査結果によると、平昌冬季五輪での故意の衝突疑惑、選手ロッカールームでの盗聴疑惑、2016年ISUワールドカップ及び2017年札幌冬季アジア大会での八百長疑惑に関して、明白な証拠は見つからなかったという。
ただ、メール公開によって明かされたコーチへの悪口やチームメイトを卑下する行為については、シム・ソクヒ自身も認めているという。公正委は国家代表選抜及び運営規定、誠実義務及び品位維持の条項に基づき、懲戒の程度を決定する予定だ。
来年2月には北京冬季五輪が控えており、連盟は1月23日までに大韓体育会にショートトラック代表の最終エントリーを提出しなければならない。
仮にシム・ソクヒが2カ月の資格停止処分を受けるとなれば、北京五輪行きは不可能となる。ただ、シム・ソクヒが体育会に再審を請求したり、裁判所に効力停止仮処分の申請を出したりすれば、代表に復帰することができる。シム・ソクヒ本人もオリンピック出場の意志は強い。
だが、現韓国代表メンバーの一人であるチェ・ミンジョン(23)はシム・ソクヒの合流を望んでいない。チェ・ミンジョンはシム・ソクヒの八百長疑惑がもたれた平昌五輪当時、女子1000m決勝で最後の1周を残してシム・ソクヒと衝突し、金メダルを逃していた。
連盟としても、仮にシム・ソクヒが代表に復帰する場合、チェ・ミンジョンとの関係改善が大きな負担となる見通しだ。
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