12月12日に埼玉スタジアム2002にて、浦和レッズとセレッソ大阪の「天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会」準決勝が行われた。
試合は前半29分、関根貴大の右サイドからのクロスを明本考浩がつなぎ、「足にボールが当たった瞬間に、入った軌道が見えていた」という宇賀神友弥がゴールネットを揺らし浦和レッズが先制。
後半44分には、途中出場の小泉佳穂がドリブルで相手を翻弄してだめ押しゴールを奪い、2-0で浦和レッズが勝利を収め、決勝進出を果たした。
試合後、浦和レッズ・リカルド・ロドリゲス監督は、「簡単な試合にはならなかった。攻撃も守備もしっかりできたが、両方できていてもこの展開で、難しい試合だった」と試合を振り返った。
「前半に関して言うと、ゴール近くまで接近することはできても、相手の堅さの前に、チャンス自体をなかなか作ることができず、こじ開けるには至らなかった。そのなかでも貴重な1点目を取ることができた」とし、「後半は、相手にクロスから危ない場面を作られる展開が増えた。セットプレーで危ない場面を作られることもあったが、守備陣、全選手がしっかりと体を張って守ってくれたので失点することはなかった」と述べた。
「途中から入った選手たちも、ピッチのなかでしっかりと違いを作れていた。なかなか2点目を取れなかったが、最後の最後で小泉佳穂が個の力で2点目を取ってくれた」と評価した。
決勝に向けて、「浦和レッズという名前がアジアの舞台で、また返り咲けるようにして行くこと。その前に天皇杯決勝をしっかり戦って勝って、阿部勇樹に天皇杯を掲げてもらえるように、チームひとつとなって戦って行ければと思う」と語った。
(文=玉昌浩)
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