11月24日~28日、味の素フィールド西が丘にて全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2021決勝ラウンドが行われた。28日には決勝ラウンド3日目の試合が行われた。
2試合を戦い1勝1分けで3日目を迎えたCriacaoShinjukuは、FC徳島と試合を行った。
試合は、前半19分に秋月駿作がミドルシュートを決めてFC徳島が先制し、前半を折り返す。CriacaoShinjukuは後半3分に、井筒陸也のロングフィードを大谷真史がワンタッチで流し込んで同点とし、後半21分には、森村昂太のクロスを瀬川和樹がファーサイドで合わせて逆転。試合は、2-1でCriacaoShinjukuが勝利を収め、JFL・地域入れ替え戦への出場を決めた。
試合後、CriacaoShinjuku・成山一郎監督は、「CriacaoShinjukuは世界一を目指している。競技の成績でないところでも、いろんなことで世界一を目指しているが、純粋に競技の結果から目をそらさずに、このあと、JFL、Jリーグに上がっていきたいと思っている。2026年に世界一と決めているので、一つひとつカテゴリーを上がって行って、そこに対して確実に近づいていくことは、すごく大切なことだと思う」と述べた。
岡本達也も、「CriacaoShinjukuは東京都4部からスタートしているが、一つひとつ積み上げて、今ではいろんなメディアに取り上げていただいて、注目していただけることが増えてきた。4部の時や、僕が入った1部の時は、誰も世界一など信じていなかったし、本当に鼻で笑われることが多かった。4部の時も、1部の時も、今も、CriacaoShinjukuが本当に大切にしていること、仲間のために走る、声を出す、最後まで諦めずに戦い抜く。そういうCriacaoShinjukuの本質は何も変わっていないし、より強固になっている」と話した。
「CriacaoShinjukuが大切にしてきたことは、サッカーの本質だし、サッカー界以外の人たちにもスポーツを通して伝えられることがたくさんあると思っている。そういったものを大事にしながら、僕たちが一つひとつカテゴリーを上げていくことで、僕らが大事にしていることが一人でも多くの人たちに届いて行ったら、すごく素敵だと思う」と続けた。
「ただ僕らが勝って昇格してして行くことには、そんなに意味はないと思っている。そこから何をこぼせるか、広げていけるか。今日来てくれたお客さん、戦った相手、そういう人たちの人生も豊かになって行けば。そういうことを大事にしながら、JFL、Jリーグに昇格して行けたらいいと思う」と語った。
(文=玉 昌浩)
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