「韓国より先に日本」韓国プロ野球が助っ人獲得で悩んでいるワケ、2011年のNBA再来か

球団GMが語る今年の移籍市場

MLB事情に詳しいロッテのソン・ミンギュGMは、「冒険になるかもしれないが、待っていれば特級選手が出てくることもある」とし、「基本的にうちの球団は、可能な限り選手と早く契約することを原則としている。しかし、12月以後、韓国に来るとは全く思っていない選手が来るかも知れない。それだけ現地でもロックアウトの可能性が高いと見ている」と、状況を説明した。

しかし、もちろん逆もありうる。NCダイノスのイム・ソンナムGMは、「ロックアウトに突入すれば、MLBのロースター枠40人が縛られている状態になる。この場合、40人に含まれた選手は連れて来ることができない。以前は移籍金を支払い、ロースター枠の選手を迎え入れたが、ロックアウト状態では不可能だ」とし、むしろ選択の幅が狭まる可能性があると見通した。

NCダイノスのアーロン・アルテール(右)

イムGMは続いて、「100万ドル(約1億1400万円)の上限制もある。MLBで立場のはっきりしないFA選手が、ロックアウトが1月、2月まで続けば、十分にアジアのことを考えられると思う。しかし、このような選手たちが、果たして100万ドルに満足するかどうか分からない。まず日本から考えるだろう」と付け加えた。

「ロックアウトまで考慮し、リスクを負担するのは難しい。他球団も同じだろうが、我々もやはり下限ラインを決めて外国人選手を選択する。最低ライン上にいる選手が契約可能なら(彼らを)選択するだろう。ひたすら待ちながら僥倖を願うわけにはいかない。ある程度満足できれば決着をつけて、戦力構築を終える」と明らかにした。

NCは現有戦力の、ドリュー・ルチンスキー、アーロン・アルテール、ウェス・パーソンズの、3人との再契約を考慮しているという。

獲得が遅れても成功したケースも

遅れた獲得による成功ケースは多くないが、それでも2017年にサムスンは外国人打者との契約が遅れたことが幸いし、ダリン・ラフ(現サンフランシスコ・ジャイアンツ)を迎えることができた。

日本と韓国の球団の大多数が外国人選手の構成を終えた状況で、サムスンはダリン・ラフ獲得に成功。2016シーズン終了後、フィラデルフィア・フィリーズからロサンゼルス・ドジャーズへと移籍したラフは、同年にドジャースからFAとなり、サムスンへと海を渡って来た。

元メジャー選手としての実力をいかんなく発揮したラフは、加入年にいきなり最多打点の個人タイトルを獲得。翌年にはチーム最多の33本塁打、125打点を記録し、助っ人成功例として名を残している。

韓国プロ野球リーグは、外国人選手の出来がシーズンの成否を決めると言っても過言ではない。

KTウィズ時代のメル・ロハス・ジュニア(現阪神タイガース)

外国人選手が戦力で占める比重が大きいため、外国人選手3人が揃って不振となれば、ポストシーズン進出は事実上不可能となる。

今年、勝率6割を達成したチームがいなかったのも、外国人選手の不振と無関係ではない。KTウィズにメル・ロハス・ジュニア(昨季オフに阪神タイガースへと移籍)のような外国人打者がいたら、サムスンにデビッド・ブキャナンと先発の柱となれる外国人投手がいたら、両チームの勝率はより高かっただろう。

MLBの流れこそが、まさにKBOの外国人選手市場だ。2022シーズンKBOリーグの勢力図もまた、MLBのロックアウトによって大きく変化する見通しだ。

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