関東大学サッカーリーグ、早稲田大学が「譲ってはいけないもの」を示して勝利

2021年10月03日 サッカー #玉昌浩

10月2~3日、「JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦」第18節が行われた。

10月2日に行われた早稲田大学と桐蔭横浜大学の試合は前半30分、西堂久俊の左サイドからのクロスを田中雄大が詰めて早稲田大学が先制。桐蔭横浜大学は前半43分に、水野颯太のゴールで追いついて前半を終える。

桐蔭横浜大学は後半9分に篠原友哉のゴールで逆転。後半16分にはコーナーキックから宮寺優斗が得点し、リードを広げる。

対する早稲田大学は、後半22分に光田脩人が得点。後半26分には西堂久俊の右サイドからの浮き球のセンタリングを田中雄大がボレーでゴールに蹴り込み、同点とする。

さらに早稲田大学は後半40分、小倉陽太がペナルティエリア外から放ったシュートに、ゴール前の安斎颯馬がヘディングで反応し、ゴールを奪う。このゴールが決勝点となり、試合は4-3で早稲田大学が勝利を収めた。

早稲田大学・外池大亮監督は、「試合前に、西堂久俊がJ1・FC東京に決まったが、それは枠があるわけでもない。そうやって何かをつかみ取るためには、こういうゲームで、この関東の舞台で、譲ってはいけないものを示さないと、自分たちが成し得たいものや、自分たちの価値を作り出すことはできないという話をした」という。

続けて、「本当にみんながそこに、こだわってくれた。ゴールを奪う、譲らないという気持ちをしっかり出してくれたのがうれしかったし、僕自身もこのチームにいられて、誇りに思った」と語った。

10月3日には、中央大学と日本体育大学の試合が行われた。試合は、山﨑希一の2得点で、中央大学がリードして終盤を迎えるが、「全ては最後の3分。予定通りにはならなかった」(中央大学・佐藤健監督)。

後半45分、日本体育大学は小澤亮太のクロスから弓削翼がヘディングで得点。続けて、後半アディショナルタイム1分、小澤亮太の左からのクロスを、ファーサイドで佐藤恵介が折り返す。そのボールを小澤亮太がヘディングで中につなぎ、岡﨑大志郎がゴールを奪い同点。試合は2-2の引き分けに終わった。

試合後、日本体育大学・矢野晴之介監督は、「試合を重ねるごとに選手たちも自信をもってやってくれている。神奈川大学にはブザービートで逆転したし、その前にも東京国際大学に終盤に追いついたこともあった。そういうのを経験して、選手たちもやり続けて、やり切っている。負けても潔く負けよう、勝ってもきっちり勝とう、という話をずっとしている」とし、このような試合展開は、「今年の日体大をすごく象徴していて、4年生のパーソナリティーがこういう試合を作ってくれていると思う」と説明した。

さらに、「目標は最後まで戦い抜くことと、今日の試合のように最後までやり続けること。最後まで超ハードワークして戦うことを続け、優勝、昇格を目指して頑張る」とコメントした。

(文=玉 昌浩)

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