関東大学サッカーリーグ、筑波大学が「早稲田に勝つのだという気持ち」で勝利

2021年09月28日 サッカー #玉昌浩

9月28日、「JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦」、早稲田大学と筑波大学の第12節延期試合が行われた。

筑波大学は前半33分、コーナーキックから獲得したPKを、森海渡が決めて先制。後半25分にもカウンターから、森海渡がドリブルでゴール前に運んで右足に持ち替えてゴールに流し込み、追加点。試合は2-0で筑波大学が勝利を収めた。

筑波大学・小井土正亮監督は、試合前に早稲田大学との戦績を調べたところ、「今の4年生が入学してからのここ4年間で、リーグ戦7試合で1勝1分5敗だった」とし、「4年生にとっては最後のリーグ戦だぞ、このままでいいのか」という話をしたという。

「私にとっては早稲田と筑波というのは、歴史ある大学、伝統のある大学で、他の大学との試合とは意味が違う。この試合にかける意味を、今週の準備のなかで話してきて、選手たちもそれを理解したうえで、ここで絶対に連敗をしない、早稲田に勝つのだという気持ちを持って臨んでくれた」と説明した。

「ただ、早稲田は中2日のスケジュール、我々は1週間空いたので、コンディション的には我々の方が上回れると思っていた。我慢するところは我慢して、少し相手が落ちたときに仕留めるというゲームプラン通り、上手く選手たちがプレーしてくれた」と明かした。

また、この日2得点を挙げた森海渡については、「ゲーム前に、もっと貪欲にゴールに向かうプレーや、呼び込むプレーをするように話をした。今日は自分が点を取るのだという意志を見せてくれた。もちろん技術の部分はもともと素晴らしいが、自分が勝たせるという気持ちを持ち続けてやってくれると、もっと点を取れると思う」と評価した。

一方の、早稲田大学・外池大亮監督は、「今までの筑波だと、もう少しきれいにサッカーをする“筑波っぽさ”があったが、今日は守備のところで、特に最後は引いて守る形を取ってきた。勝負に対するこだわりを感じたし、我々はそこに屈してしまった」とコメントした。

(文=玉 昌浩)

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