ソン・フンミンだけじゃない…韓国代表の主力攻撃陣が相次いで負傷、その裏にある“本当の問題”とは

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FWソン・フンミン(29、トッテナム)にFWファン・ウィジョ(29、ボルドー)、MFナム・テヒ(30、アル・ドゥハイル)、MFクォン・チャンフン(27、水原三星ブルーウィングス)まで。

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今月初めに2022年カタールW杯アジア最終予選第1~2戦を戦った韓国代表の主力攻撃陣が相次いで負傷している。

彼らは皆、そろって代表に合流した後に負傷した。このため、パウロ・ベント監督をはじめとするコーチ陣の選手管理システムに対する疑問符がついてきている。

先発固定化が影響か

もっとも、負傷者のほとんどが無理に代表2連戦を戦ったのは事実だ。

ソン・フンミンやファン・ウィジョなど一部の欧州組は、所属チームの日程もあって初戦のイラク代表戦(9月2日)を2日後に控えた8月31日になってようやく合流した。彼らは時差に適応することもできず、一日だけチーム練習をこなしてイラク戦でフル出場した。

特に、ファン・ウィジョと今夏にドイツ・ブンデスリーガのフライブルクを退団して国内復帰したクォン・チャンフンは、昨シーズンを終えて休む暇なくU-24韓国代表のオーバーエイジ枠で東京五輪に出場した後、すぐに所属チームの試合に出場した。ナム・テヒも、カタール・スターズリーグの新シーズン開幕を控えて体づくりを行っている状況だった。

ベント監督は韓国代表の歴代指揮官と違って先発の11人を固定化し、自身が目指す戦術の完成度を高めることに集中している。加えて、今回はW杯本大会に出場するための重要な最初の2試合だったため、なおさら最精鋭のメンバーを稼働した。

だが、先発でプレーした海外組のほとんどが、長距離フライトなどによって正常なコンディションではなかった。結局、イラク戦を無気力に0-0で引き分けた韓国代表は、第2戦のレバノン代表戦(9月7日)でも拙戦の末辛うじて1-0で勝利するという、期待に及ばない戦いぶりを見せた。

一部のサッカー専門家の間では、シーズン真っ只中でコンディションの良いKリーガーなどを積極的に起用すべきだという声も挙がっている。

韓国代表は10月に予定されている最終予選第3~4戦で、ホームでシリア代表と対戦した後、長距離移動を経てアウェーでイラン代表と戦う過酷な日程が待ち受けている。

国内と中東を行き来しなければならない日程は今回のホーム2連戦よりも厳しい。このため、韓国代表は選手を管理するシステムを再整備し、適切にメンバーを組まなければならないと指摘されている。

(写真提供=韓国サッカー協会)ソン・フンミン(左)と話を交わすパウロ・ベント監督

ただ、現在の韓国代表をめぐっては、内部と外部でその見方に温度差が存在する。

主力選手の相次ぐ負傷に関する議論はあるが、ベント監督としても言いたいことはあるだろう。

韓国代表と同じく、海外組が主力を担う他国の代表チームも所属チームの日程によって長距離移動の可能性はある。前提として、コンディションは選手自らがまず責任を負わなければならない。それがプロの姿勢と言えるはずだ。

レバノン戦を控えた記者会見で、ベント監督は「我々がすべきことは(選手が)最大限回復できるよう手助けすること」と、代表コーチ陣が果たすべき役割は最小限にとどまるべきとの見解を示したことがあった。

代表監督はクラブチームの監督と異なり、その時点でベストのメンバーを構成し、最上の結果を出さなければならない。選手一人ひとりのコンディションを考慮し、主力級ではない選手をサプライズ起用して結果が出なければ、また別の批判に巻き込まれかねない。

それでも、今回のように選手たちが招集以降から相次いで負傷に悩まされることはなかった。

最終予選は中東を行き来しなければならないハードスケジュールなだけに、韓国代表としては明確なプランBを作り上げる必要がある。

選手から「虚しい気持ちになる」の声も

多くのサッカー関係者は、主力の相次ぐ負傷をめぐる議論のなかで“主力以外の選手の士気低下”を本当の問題に挙げている。

ベント監督就任して以降、韓国代表では保守的な選手起用が続いてきたため、控えメンバーのモチベーションが大きく低下。Kリーグでは大活躍するような選手も、「代表メンバーはほとんど決まっている」という認識が強いという。

とある指導者は「A代表に行ってきた選手の話を聞いてみると、“自分が欧州組より不足していることは認めるが、ますますプレーする機会がないような気がして虚しい気持ちになる”」と語った。

多くの指導者は、ベント監督が効率的に選手を運営するとともに内部の競争に緊張感を与えることで、さらなるチーム力の強化になるという見解を示している。

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