9月3日、2021年度第45回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント準決勝が行われた。
山梨学院大学と東洋大学の試合は、山梨学院大学が前半43分に、右サイドからボールを受けた若谷拓海の左足のクロスを、村田智哉がヘディングシュート。ポストに当たって跳ね返ったボールを増澤陸斗が詰めて、山梨学院大学が先制する。
東洋大学は後半31分、山下勇希の浮き球の縦パスを高柳郁弥がダイレクトで決めて同点に追いつき、延長戦へ。
延長前半7分、高柳郁弥の右サイドからのグラウンダーのクロスに、山下勇希がダイレクトで右足を振る。ボールはファーポストに当たってゴールに入り、東洋大学が逆転。試合は2-1で東洋大学が延長戦を制し、決勝へ駒を進めた。
試合後、東洋大学・井上卓也監督は勝因について、「今日のこのゲームだけにフォーカスしようという形でゲームに入った」ことを挙げ、「選手たちには“野心を持ってやろう”と話して、この大会に挑んでいる。毎試合、“その野心は何か”ということを確認して試合をやってきた」と説明した。
「“野心は優勝することだ”とある選手は答えたが、今日勝って決勝に進まない限りは、優勝はできない。その野心のために“今日は何をしないといけないのか”ということを確認した」という。
また、東京都リーグ所属の山梨学院大学に対して、「どのゲームにも、自分たちの方がチャレンジャーということでやらないといけない。確実に予選を勝ち上がってきている相手なので、リーグが下のチームだからという間違った評価をし、むこうの方がチャレンジャーで、我々が受け身になって戦えば、間違いなくやられる。このゲームでもチャレンジャーとして戦おうという確認をした」と語った。
一方の山梨学院大学・岩渕弘幹監督は大会を振り返り、「アミノバイタルカップから力の差は歴然とし、全部劣勢な戦いでも、そこをなんとか勝ち上がってきたというところを、すごく評価したい」と選手を称えた。
さらに、「専修大学を見ていた当時からやっている攻撃サッカーを築き、それで頂点にもって行いくことが、ここに来た僕に課せられていると思う」と述べた。
準決勝の試合結果は以下の通り。
山梨学院大学 1-2(延長0-1) 東洋大学
法政大学 4-0 筑波大学
(文=玉 昌浩)
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