9月1日、2021年度第45回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント3回戦が行われた。
産業能率大学と山梨学院大学の試合は、山梨学院大学が前半9分に平河悠の左コーナーキックから若谷拓海が先制点を奪う。前半33分には宮川将一が敵陣でボールを奪い、関口凱心が前に運んで入れた縦パスのこぼれ球を、左サイドで若谷拓海がワンタッチで上げ、平田和也がヘディングで決めて2-0で前半を終える。
山梨学院大学は後半7分にも、若谷拓海が敵陣でボールを奪って攻撃に転じ、右サイドの平田和也が上げたボールを安田正太郎が決めて3-0とする。
産業能率大学は後半27分に岡健太、後半35分には猪狩祐真が得点するも、試合は3-2で山梨学院大学が勝利を収め、準決勝へ駒を進めた。
試合後、山梨学院大学・岩渕弘幹監督は、「ベスト4まで行けるなど、誰も思っていなかったと思う。選手はよく頑張った」と評価し「失うものがないので、ビビらずにスタートからどんどん前へ出て行った結果が、得点につながった。選手は徹底して“前へ行くぞ”、“引かないぞ”というところを見せてくれた」と説明した。
一方で、「3-0にしても、ここまで追い込まれてしまった。もっと点を取るチャンスはあったので、そこは課題だと思う。せめて3-1で終わりたいゲームだった」と試合を振り返った。
試合に敗れた産業能率大学・小湊隆延監督も「初出場でここまで来られて、選手らは新しい歴史を作ってくれた。ここでの経験は大きい。胸張って帰ってほしい」と選手を称えた。
「山学さんは、どの試合でも前半で試合を決めに来るチームなので、前半はとにかく我慢しようという入りのなかで、こういうゲームになってしまった」としつつも、「相手の特徴や、相手が何を仕掛けてくるのかを理解したうえで、そこに対して同じ絵を描きながら、責任を背負ってピッチに立って戦えるかどうか。この大会は、自分たちの課題に向き合って、後期リーグにつなげようという大会だったので、後期リーグはまとまりをもって、粘り強く、最終的には泥臭く戦えると思う」と話した。
3回戦の試合結果は以下の通り。
産業能率大学 2-3 山梨学院大学
東洋大学 1-0 大阪体育大学
法政大学 2-1 日本文理大学
筑波大学 2-0 桃山学院大学
(文=玉 昌浩)
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