女子バレー韓国代表で“引退ラッシュ”が続いている。キム・ヨンギョン(33)の次はキム・スジ(34)とヤン・ヒョジン(31)だ。
国際オリンピック委員会(IOC)が運営するオリンピック公式SNSの韓国版は8月17日、「五輪の舞台でセンターとして大活躍したキム・スジ選手、ヤン・ヒョジン選手が韓国代表を引退しました。体を惜しまないプレーで五輪を輝かせたキム・スジ選手、ヤン・ヒョジン選手、ありがとうございました!」という投稿を掲載し、2人の引退を発表した。
FIVBランキング14位で東京五輪を迎えた女子バレー韓国代表は、戦前の予想を大きく覆す快進撃を見せた。
グループステージではドミニカ共和国(6位)、日本(10位)と上位国を相次いで撃破。準々決勝では世界4位のトルコをフルセットで下す大金星を挙げた。続く準決勝ではブラジル、3位決定戦ではセルビアに敗れ、惜しくもメダル獲得は逃したが、最後まで諦めずに戦い抜く姿が韓国国民に感動をもたらした。
大会を終えて韓国に帰国後、キャプテンを務めたキム・ヨンギョンは13日に代表引退を発表した。今回のキム・スジ、ヤン・ヒョジンの決断はそれに続いた形だ。
キム・ヨンギョンとは小学校から20年来の仲であるキム・スジは、2016年リオ五輪から今回の東京五輪までオリンピック2大会に出場。彼女らより年下のヤン・ヒョジンも、2012年ロンドン五輪から3大会連続でオリンピックを経験した韓国の主力だった。
キム・スジは大会後、自身のインスタグラムで「とても大切だった私の最後のオリンピック。皆それぞれの苦労があったからこそ、より大切で切ない大会でした。すべてをともにしてきた監督と、いつも私たちのために努力してくれたスタッフ、そして選手たちがいてくれてとてもありがたい時間でした。果たせなかったメダルの夢は続くので、これからも女子バレーボールに多くの関心と愛をお願いします。本当に幸せで、感謝したいです」と思いを綴った。
ヤン・ヒョジンも韓国メディア『news1』の取材に対し、「(3位決定戦を終えて)代表を引退すると思うと変な気持ちだ。最終日は本当にたくさん泣いた。宿舎に帰ってからも泣き続けた。あんなに泣いたのは初めてだ」と、引退の心境を明かしていた。
なお、2人の引退を知らせたオリンピック公式SNSの投稿には、「本当にお疲れ様でした」「とても誇らしいです!」「私たちの自負心になってくれてありがとう」「2人とも最高でした」といったコメントが寄せられていた。
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